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「この子がダウン症であってほしい」ラミレスの言葉と、妻が忘れない思い

  • 2022.7.20
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元プロ野球選手、現在はユーチューバーやタレントとして活躍しているラミレスさん。妻・美保さんは自身のアメーバブログで、日々のできごとをつづっています。今回紹介するのは、美保さんがある日のブログで、ダウン症のある長男ケンジくんが生まれた日とその後について振り返ったエピソード。産後、医師たちの様子に違和感を覚えながらも夫婦でケンジくんについて話した様子が詳しく語られています。

ダウン症のある長男・ケンジくんが生まれた日

ラミレスさんと妻・美保さんの間に生まれたケンジくんには、ダウン症があります。ケンジくんと一緒にテレビ番組に出演するにあたり、改めてケンジくんが生まれた当時を振り返ったという美保さん。ケンジくんが成長した今でもなお、思い出すと胸が熱くなるといいます。

出産直後、分娩室にただよった「違和感」

長男ケンジくんが生まれた瞬間、すぐに赤ちゃんは先生と助産師さんに別室に連れていかれました。その時、美保さんはラミレスさんと一緒にいて「空気がおかしい」と感じたといいます。

しばらくすると、先生は優しい表情で、赤ちゃんの心臓の状態と、大きな検査が必要であることを説明してくれたそう。

ケンジくんは父・ラミレスさんとともに他の病院に運ばれ、美保さんは不安と寂しさでひたすらネットで情報を集めていたといいます。

夫婦で話し合った10日間

ケンジくんの染色体の検査結果が出るまでの10日間、美保さんとラミレスさんはさまざまな話をしたといいます。夫婦ともに、おそらくケンジくんはダウン症があるだろうと感じていたそう。

ラミレスさんは美保さんに対し、ダウン症のある子の良いところを話し「この子がダウン症であってほしい」とも語ったといいます。息子の障害を心配し、不安で仕方ない美保さんに対し、息子を前向きに受け入れようとしているラミレスさんの様子は励みになったことでしょう。

「神様に選ばれた気持ち」ラミレスさんの言葉で診察室の空気が変わった

ケンジくんの検査結果を聞く日。初めて会う染色体専門の先生に個室に呼ばれ、緊張した空気の中で結果を聞いたという美保さんとラミレスさん。

一通り先生のお話を聞いた後、ラミレスさんはこういったと、美保さんは記録しています。

「ありがとう。素敵なことです!神様に選ばれた気持ちだよ。ダウン症はみんなピュアだから大切に育てるよ」。

この言葉で緊張感の漂う部屋の空気が一変し、穏やかな雰囲気に。その後はケンジくんを育てるにあたって気になっていた、染色体やその仕組みなど、たくさんの質問をしたといいます。

結果を待つ間、夫婦でお互いに向き合い、たくさん話し合った夫婦。その時間があったおかげで、検査結果も前向きに受け止められたのかもしれませんね。

わが子のため、前向きに生きる

初めてわが子に会いに行ったとき、保育器の中で眠る姿を見て涙が込み上げてきたという美保さん。わが子をすぐに抱きしめてあげられずもどかしい気持ちも抱えていたといいます。

しかしその涙はネガティブなものでなく、一生懸命生きようとしているわが子を見て「この子のために私たちは生かされてる」「前を向いて生きていこう」という決意の涙だったと、美保さんは語ります。

産後すぐには不安でネット検索ばかりしていたという美保さんが前を向けたのは、ラミレスさんの存在が大きいように見えます。2人からケンジくんへの深い愛情を感じる、すてきなエピソードでした。

著者:シンクアフェーズ

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