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これからはプロのスケーターに。書籍で辿る、羽生結弦選手の軌跡

  • 2022.7.20
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フィギュアスケート男子の羽生結弦選手が、現役を引退してプロのスケーターに転向することを、2022年7月19日の会見で発表した。

2010年にシニアデビューして以来、数々の偉業を成し遂げ、リンクに伝説を残してきた羽生選手。その軌跡を、本で辿ってみよう。

『蒼い炎』『蒼い炎Ⅱ-飛翔編-』(扶桑社)

『蒼い炎』は、2012年に出版された、羽生選手にとって初めての著書だ。前年3月11日、16歳だった羽生選手は、仙台のリンクで練習中に東日本大震災に被災した。地元のリンクは半壊し閉鎖。「このままスケートを続けてもいいのか」と悩んだ羽生選手は、いかにして震災を乗り越え、リンクに立ったのか。スケートを始めた4歳から17歳まで、写真とインタビューで成長を辿った一冊。

『蒼い炎Ⅱ-飛翔編-』は、1作目から4年後、仙台からトロントへ練習拠点を移した羽生選手による続編だ。ソチ五輪金メダリストとなり、世界最高得点を更新し続ける"王者"羽生選手と、 その裏で怪我や病気などの苦難に立ち向かう一人の"青年"羽生結弦。2012年から2016年までの激動の4年間を描いている。

羽生選手の原点、そして飛躍が記された「蒼い炎」シリーズ。2作の印税は全て、アイスリンク仙台に寄付される。

『夢を生きる』(中央公論新社)

『夢を生きる』は、ソチ五輪で金メダルを獲った後、平昌五輪へと向かう2015-16年、16-17年、17-18年シーズンの3年間を追った一冊。技術面の進歩のために取り組んださまざまな挑戦、スケートへの情熱、応援に対する感謝の気持ちなどをたっぷりと語っている。"絶対王者"への道を邁進する羽生選手が生きていた、「夢」とは。

『羽生結弦語録』(ぴあ)
『羽生結弦の言葉』(宝島社)

アスリート・羽生結弦、そして人間・羽生結弦の核を知ることができる、数々の名言。2015年発売の『羽生結弦語録』、2020年発売の『羽生結弦の言葉』に、胸に刺さる羽生選手の言葉たちがまとめられている。

「僕ひとりでは何もできない」
(『羽生結弦語録』より)

「誰に勝ちたいとかじゃなくて、己に勝ったうえで勝ちたい」
(『羽生結弦の言葉』より)

「真っ暗だからこそ見える光がある」
(『羽生結弦の言葉』より)

『羽生結弦 未来をつくる』(集英社)

2021年に発売された、『羽生結弦 未来をつくる』。"絶対王者"の地位を築き上げた羽生選手の、アスリートとしての思考法やメンタルの整え方、そして一人の表現者としての自身との向き合い方、生き方に迫った一冊だ。

『共に、前へ 羽生結弦 東日本大震災10年の記憶』(祥伝社)

こちらも2021年の発売。日本テレビの報道番組「news every.」が、2011年から10年間、羽生選手と震災との関わりをテーマに取材してきた記録を一冊にまとめた本だ。練習中に被災し、「このままスケートを続けてもいいのか」と思い悩んだ16歳の少年が、「震災と向き合い、その記憶を伝えていく」と決心するようになるまでの、さまざまな葛藤の軌跡がここに。

『羽生結弦 2021-2022』(報知新聞出版部)

北京五輪で、史上初めて4回転半ジャンプ「クワッドアクセル」を採点表に刻んだ、2022年の羽生選手。"絶対王者"となってもなお、前人未到を目指して果敢に挑戦をし続け、そしてこれからもプロとして夢を追っていく、フィギュアスケーター・羽生結弦の勇姿がおさめられている。

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