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日本一の超高層建築へ!東京駅前「TOKYO TORCH」プロジェクトとは?

  • 2022.7.17
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「日本一高い建物」はいつの世も話題になるもの。実は、今後東京駅前に完成予定の「日本一高いビル」があることをご存じでしょうか。今回は、東京に完成予定の日本一高いビルについて、不動産ライターの逆瀬川勇造さんがご紹介します。

日本一高いビルがどこかご存知でしょうか。

あべのハルカス(画像:photoAC)

2022年時点においては、大阪市の「あべのハルカス」が日本一高いビルとなっています。 しかし、実は今、2027年に完成予定として日本一高いビルの建設プロジェクトが進行中です。 そこで、本記事では、これまでの「日本一高いビル」の変遷とともに、2027年に開業予定の「トウキョウトーチ」プロジェクトについてご紹介します。

「日本一高いビル」の推移

これまで「日本一高いビル」としてはどういったビルが建設されてきたのでしょうか。「日本一高いビル」の移り変わりについて見ていきましょう。

1964年「ホテルニューオータニ ザ・メイン(本館)」全高73m

当時、日本で最も高い建物であった国会議事堂(全高65m)を抜き、日本一高い建物となったのが全高73mの高さを持つ「ホテルニューオータニ ザ・メイン(本館)」です。1964年の東京オリンピック開催に合わせて開業した日本初の超高層ホテルであり、今なお多くの方々に愛されているホテルといえるでしょう。

1968年「霞が関ビルディング」全高147m
中央、霞が関ビルディング(画像:photoAC)

日本最初の超高層ビルとして知られている「霞が関ビルディング」ですが、国内で初めて高さ100mを超える建物として建設されました。

1970年「世界貿易センター」全高163m

霞が関ビルディングの2年後に完成し、日本一となったのが「世界貿易センタービル」です。この頃から超高層ビルの建設が本格化しており、高さ日本一も頻繁に更新されるようになります。

1971年「京王プラザホテル」全高179m
画面左が新宿住友ビル、中央奥の黒い建物が新宿三井ビルディング、一番右の横長の建物が京王プラザホテル(画像:photoAC)

淀橋浄水場跡地の再開発事業として最初に誕生したのが「京王ブラザホテル」です。高さは179mを記録し、当時のホテルとしては世界一の高さを誇る建物となっていました。

1974年「新宿住友ビル」全高210m

日本国内初の200m越えとなったのが「新宿住友ビル」です。建物の形状が三角形に近いことから三角ビルの通称で親しまれています。

1974年「新宿三井ビルディング」全高225m

「新宿住友ビル」の完成からわずか半年後に日本一の高さとなったのが「新宿三井ビルディング」です。黒を基調としたガラス張りの外観であり、新宿の超高層ビル群の中でもひときわ目を引く建物といえるでしょう。

1978年「サンシャイン60」全高240m

池袋のランドマークタワーとなっている「サンシャイン60」は、1978年に誕生したビルです。最上階からの眺望がすばらしく、今なお人気の高い建物といえるでしょう。

1990年「東京都庁第一本庁舎」全高243m
東京都庁第一本庁舎(画像:photoAC)

丹下健三氏が手掛けた特徴的なデザインで有名なのが「東京都庁第一本庁舎」です。1990年に建設されて以降、2007年の東京ミッドタウンのミッドタウン・タワーに抜かれるまでは都内で最も高いビルとして知られていました。

1993年「横浜ランドマークタワー」全高296m
画面左、横浜ランドマークタワー(画像:photoAC)

「横浜ランドマークタワー」は、横浜のみなとみらい21のシンボル的な建物であり、オフィスやホテル、商業施設などが合わさった複合施設となっています。

2014年「あべのハルカス」全高300m

「あべのハルカス」は、国内初の300mもの高さを誇る大型商業ビル。大阪マリオット都ホテルやオフィス、美術館、商業施設が入居しており、最上階からの眺望も素晴らしいと評判です。

「トウキョウトーチ」プロジェクトの全容

これまで、日本一のビルの移り変わりをおおまかにご紹介しました。では、新たに日本一の高さを持つビルとして建設予定である「トーチタワー」は、どのようなビルになるのでしょうか。「トウキョウトーチ」プロジェクトの全容について見ていきましょう。

街区完成時のTOKYO TORCH全景(東京駅丸の内側より)(画像:三菱地所プレスリリースより)

トウキョウトーチプロジェクトは、三菱地所がJR東京駅前に新設する「トーチタワー」を中心とした街づくり計画です。

新たな東京のシンボルとして建設される「トーチタワー」は、地上63階・地下4階・高さ約390mと日本で最も高いビルが建つ予定となっています。オフィスをメインとして、低層部には商業施設やホール、高層部にホテルや賃貸住宅、展望施設を設け、2023年度中に着工、2027年度の完成を目指しています。

すでに開業している「常盤橋タワー」と2027年開業予定の「トーチタワー」との間には、親水空間や公園、空中散歩道、屋上庭園が整備予定。広い屋外空間で外気を感じながら仕事をしたり、リフレッシュしたりとワーク・ライフをより豊かにする街づくりが期待できるでしょう。

街区完成後のTOKYO TORCH Park全景(東京駅側より)(画像:三菱地所プレスリリースより)

まとめ

本記事では、新たに建設予定である「トウキョウトーチ」プロジェクトについてご紹介してきました。新たな日本のシンボルとして誕生する「トーチタワー」ですが、新たな時代にマッチした施設になると予想されます。新たな日本のシンボルに思いをはせつつ、2027年の開業を楽しみに待ってみてはいかがでしょうか。

参照三菱地所株式会社プレスリリース・東京駅前常盤橋プロジェクトの街区名称を 「TOKYO TORCH(トウキョウ トーチ)」に決定・学生経営×地方創生の新プロジェクト「アナザー・ジャパン」始動

逆瀬川勇造(不動産ライター)

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