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動き続けるパリ10区に、オテル・プロヴィダンスがオープン。

  • 2015.10.14
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マレ地区に新しいブティックやレストランができて、最初に賑わいを見せたのはもうずいぶんと前のこと。その後、パリの新しい動きの中心地は北上し、北マレと呼ばれる周辺へと。近頃は、さらに北上し、パリの地図の北東部に位置するパリ10区の中でもとりわけレピュブリック広場から東駅の下部の辺りの開発がどんどんと進んでいる。例えば、シャトー・ドー通りやルシアン・サンペ通り......。

(左)黒い鋳鉄のテラスがチャーミングな白い建物。photo:Benoit Linero (右)ブルーの壁で統一されたルネ・ブーランジェ通り側の部屋。


そんな新しいパリを満喫する滞在にぴったりのHotel Providence(オテル・プロヴィダンス)が9月末にオープンした。ルネ・ブーランジェ通り90番地。かつては別名のホテルだった建物を、1年がかりで改装してできた全18室のホテルだ。1854年に建築されたルイ・フィリップ様式の建物は汚れが落とされ、きれいになり、外壁の有名な装飾やバルコニーが魅力の一部を成している。内装は50年代風で、椰子の木の壁紙だったり、プリントのビロードだったりとのどこかノスタルジックでぬくもりを感じさせる。ゆったりめのバスルームはアールデコ調のモザイクタイルで、シンプルにまとめられている。さてこのホテル、ユニークなのは各部屋のTVが巨大なiMacということだけでなく、なんとバー・コーナーがあることだ。普通は小さな机と椅子があるものだが、オテル・プロヴィダンスではその代わりにバー・カウンターとスツールが配されているので、部屋で夕食前のアペリティフや寝る前の一杯を飲みながら、寛いだ時間が過ごせる。

(左)最上階はグランド・スイート一室のみ。 (右)広く清潔なバスルーム photo:Benoit Linero

バー・コーナーが各部屋にある。 photo:Benoit Linero

天井の周囲の装飾が1854年の建築であることを物語る。(左 photo:Benoit Linero)


オマールのサンドイッチやブラータというようにルーム・サービスが充実しているのは、一階がカフェ・レストランゆえ。ここは宿泊客でなくても利用でき、午前8時から翌1時の営業時間中、いつでもカフェ、バー、軽食が楽しめる。ランチは12時〜15時、ディナーは18時〜23時。デザートが La Patisserie des Rêvesのパティスリーというのも、うれしい。

Hotel Providence
90, rue René Boulanger
75010 Paris
Tel. 01 46 34 34 04
www.hotelprovidenceparis.com

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