1. トップ
  2. レシピ
  3. 一世を風靡した食べるラー油ブーム…日本の食卓に与えた意外な影響とは?

一世を風靡した食べるラー油ブーム…日本の食卓に与えた意外な影響とは?

  • 2022.7.13

2008~2010年 に一大ブームを巻き起こした「食べるラー油」。ブームが終わって久しい今も、日本の食卓に意外な影響を与えていることをご存知でしょうか?

「食べるラー油」の現状や、現在日本の食卓でどのような位置づけになっているか探ってみました。

■かつて一世を風靡した「食べるラー油」は今でも人気がある

かつて一世を風靡した「食べるラー油」は今でも根強い人気を誇っています。2008年より「食べるラー油」ブームをけん引した一社は「ごはんですよ」などでおなじみの桃屋。

その桃屋がコロナ禍の2021年9月期に8期連続増収増益を達成。それに大きく寄与したのが「食べるラー油」の売上高増加(前期比10.3%増)でした。

また、12年前から「食べるラー油」を製造・販売している三共食品では、今も「食べるラー油」が売上ナンバーワンです。2022年4月には累計販売数180万袋を突破したと同社が発表しています。

「食べるラー油」人気が今も続いていることがわかりますね。

■食べるラー油が今でも人気の理由

「食べるラー油」が今でも根強い人気があるのは、消費者の間で「食べるラー油」が万能調味料として広く知られているためです。

「食べるラー油」の主な具材は、唐辛子、フライドガーリック、フライドオニオン です。また、山椒、黒ごま、エビ、アーモンド など、メーカーごとに異なる具材が入っています。それらの具材が生み出す深みのある味わいが、消費者の心をつかんだことは言うまでもありません。

しかし、今日まで人気が続く理由はほかにもあります。ブームが去った後も、各メーカーはCMやSNSなどで「食べるラー油」を使った簡単レシピを紹介し続けてきました。

その企業努力が実って万能調味料としての「食べるラー油」の認知度が上がり、現在は日本の食卓の定番調味料となっているのです。

■現在食べるラー油はどんな用途で使われている?

現在、「食べるラー油」はどんな用途で使われているのでしょうか?以前ブームになった頃はごはんや冷奴のお供がメインでしたが、現在は多様な料理に使われています。

(例)
麻婆豆腐、ザーサイ、油淋鶏、チャンプルー、ラー油納豆、アボカドのラー油かけ、ラー油肉そば、担々麺、すき焼き、チャーハン、漬物、ラー油サラダ、ラー油パスタなど

参考:桃屋 三共食品 、クックパッド

中華料理などアジアの料理が多い印象ですが、パスタなどの洋食にも使われています。

■「食べるラー油」は用途の多様化で定番調味料に

「食べるラー油」は用途の多様化によって、日本の食卓で定番調味料としての地位を確立しました。

その陰には長年にわたって「食べるラー油」のPR活動を続けてきた各メーカーの企業努力があったことは言うまでもありません。今後も定番調味料として日本の食卓をより豊かなものにしてくれるでしょう。

文・大岩楓
元銀行員ライター。預金・為替業務に長く携わった経験をもとに、節約などの記事を多数執筆。現在はジャンルを広げて教育系の資格を生かした記事まで幅広く執筆。

元記事で読む
の記事をもっとみる