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<困ったママ友>「ママ友の子どもの写真を使えばもっと売れる!」写真の無断使用がエスカレートし

  • 2022.7.13

幼稚園の園庭開放イベントで出会って仲良くなった、れも山さん、めろ田さん、もも里さん。もも里さんとめろ田さんはれも山さんから子どもの写真入りキーホルダーをプレゼントされます。それを見たもも里さんの義妹がキーホルダーを欲しがり、れも山さんがやっているキーホルダー制作のネットショップを探してみると、そこにはもも里さんの子どもの写真や個人情報が勝手に掲載されていたのです……。

もも里さんは仲がこじれることを覚悟して、れも山さんと話をすることに決めました。もも里さんが理由を聞くと、元々は、デザイン関係の会社で働いていたけど、妊娠を機に退職。独身時代と違って自由に使えるお金が少ないことに不満があって、少しでもお小遣いになればと、SNSで小物の販売を始めたけど思うように売れなかったこと。

そんなときに、2人の為に作ったキーホルダーを見て、軽いお試しのつもりでもも里さんの娘の写真に替えてみたこと。写真を差し替えたことは忘れて2人にキーホルダーをプレゼントすると、思いの外褒めてもらえたことでもっと自慢したくなったと話てくれました。更に、れも山さんの話は続きます……。

もっと売りたい

れも山さんが帰宅してからSNSを開いてみると、ハンドメイドの小物に、先月の倍以上の依頼が来ていました!

“何で急に!?”

取引ページを確認してみると……。

「キーホルダーの見本が可愛い」「サンプルの女の子みたいな感じでお願いします」というコメントがありました。

急に依頼が増えたこと……。

“心当たりと言えば、サンプル画像を娘の画像からもも里さんの娘のアンちゃんの画像に変えたことだけ……”

“娘はもちろんかわいいのですが、それは親から見たかわいさであってキッズモデルのようなものではない。一般的に見ると普通……。

一方、アンちゃんは、目がぱっちりとして、手足も長く、世間一般から見てもかわいいと感じる容姿”

商品そのものは変わっていないのに、サンプルに使用するモデルを変えるだけで、ここまで反応が違うってことは……。

れも山さんは、自分の娘の写真以上にアンちゃんの写真に反響があったことは複雑でしたが、

“もっと売りたい!!”

という気持ちが芽生えてしまいました。

れも山さんは、アンちゃんの写真を使えばもっと売り上げが伸びるのでは!?と考えたものの、引っ掛かるのは黙って写真を使用したこと。

まずいかなぁと思いながらも、“写真を取り下げると依頼が減るかも……”

どうしようか悩みましたが……。

“以前、2人にお店をやっているとは口にしたとはいえ、何のSNSを使用しているとか、アカウント名を言ったわけではない。

そもそも、2人ともSNSには詳しくないと言っていたので、バレる可能性は低いはず……”

葛藤しつつも……。

“ごめんね。もも里さん。ちょっとだけ画像を貸してね”

そう心の中で思って画像はそのままにしていました。

初めのころは、黙って写真を使用していることに後ろめたい気持ちがありましたが……。

うれしい取引メッセージが届いたり、口座に売上金が反映されていくと

“うれしい!”“もっとたくさん売りたい”

という気持ちが強くなって、無断掲載への罪悪感はどこかへ消えていきました……。

“自分が作ったものが売れるとうれしい”、“もっと売りたい”“お小遣いが欲しい”という気持ちはわかりますが、写真を使用しても良いかママ友に一言、確認すれば良かったですよね。


著者:マンガ家・イラストレーター あべかわ

ベビーカレンダー編集部

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