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いま韓国Netflixで1位のドラマ「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」の魅力とは?

  • 2022.7.8

『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』が韓国のNetflix(ネットフリックス)で1位になった。『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』は現在、大衆の人気を集めながら好調な視聴率を記録している。

先月29日に韓国で初放送されたケーブルチャンネルENAの新しい水木ドラマ『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』は天才的な頭脳と自閉スペクトラム障害を同時に持つウ・ヨンウ(パク・ウンビン)の大型法律事務所生存記を描く作品だ。

韓国のNetflixでは5日に続き7日にも『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』が1位となった。

OTTコンテンツランキング集計サイトのフリックスパトロールによると『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』は香港、インドネシア、日本、マレーシア、フィリピン、シンガポール、スリランカ、台湾、タイ、ベトナムなどでもトップ10内にランキングし、国内だけでなく海外でも大きな反響を得ている。

特に去る6日の放送分は視聴率(ニールセンコリア、全国基準)4%を記録した。ENAドラマ視聴率の中で歴代最高の記録だ。韓国では最近、地上波でも1~2%台の視聴率を記録するドラマが続出している中、ケーブルチャンネルで4%は意味のある成果だ。

まだ4話しか公開されていない『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』が序盤から人気を集めている理由は何だろうか。

ウ・ヨンウは自閉スペクトラム障害を持つ弁護士だ。以前にもKBS2のドラマ『グッド・ドクター』などを通じて自閉障害を持つ天才の話が描かれたことがあるが、ウ・ヨンウはどのキャラクターよりも魅力的だ。

これまで自閉障害を持つキャラクターはほとんどコミュニケーションが難しく周辺とは異なる言動を見せ、他人の話を聞かずにこだわりが強かったり、暴力的な部分や敏感な部分を強調した「異常で奇妙な」姿で描かれることが多かった。

これとは異なりウ・ヨンウは世間一般の20代の新米社会人と変わらない愛らしいキャラクターとして表現されている。

パク・ウンビンは制作発表会で「メディアを通じて表現されたことのあるキャラクターを模倣したくなくて最優先で排除した」とし「私が無意識に記憶していて間違ったアプローチで接近するのではと、これまで以上に慎重になった。診断基準を見て勉強した」と明らかにした。

パク・ウンビンの努力が注がれたウ・ヨンウは診断基準に合った行動を見せながらも、これを過度に強調したり面白おかしく見せることなく自然と表現された。また、「自閉の正確な診断名は自閉スペクトラム障害であり、スペクトラムという言葉からわかるように自閉症は千差万別」というセリフを通じて偏見を破ろうとした。

また、他の作品では自閉症を持つ人を排除しようとしたり、過度に助けが必要な存在として描くことが多いが、『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』は少し違う。ウ・ヨンウを一般とは異なる人として認めつつも、この相違を一つの個性や特性程度で理解して構成員のひとりとして受け入れる人が多い。

特にウ・ヨンウの上司であるチョン・ミョンソク弁護士(カン・ギヨン)の変化が注目されている。チョン・ミョンソクはウ・ヨンウが初出勤した後、「自閉スペクトラム障害」という特異事項が書かれている履歴書の2枚目を隠して自分の「associate attorney」に入れた事務所の代表のもとを訪ねて「あの子にどうやって教えるのか」と抗議し強く反発した 。

しかし、チョン・ミョンソクはウ・ヨンウが偏見と固定観念にとらわれない柔軟な思考で弁護士としての能力を発揮すると自身のチームメンバーとして認める。またウ・ヨンウが自閉症という理由で不当な扱いを受けると、「仕事ができないわけでもなくミスもしていない」と代表に抗議したりする。

ロースクールの同期であるチェ・スヨン(ハ・ユンギョン)はうんざりしたような表情を見せるが、成績も成果もつねに自分より上のウ・ヨンウに嫉妬しながらも文句を言いながら助けてあげる。

ウ・ヨンウと彼女を取り巻く周辺人物たちの話が最近のような厳しい時期に癒しと慰めを与えてくれるという反応が多い。

何よりも『ウ・ヨンウ弁護士は天才肌』は作品の序盤、「自閉スペクトラム障害」について公開的に話し合う場を提供することに成功した。


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