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注目女優イ・セヨン、『赤い袖先』だけじゃない「もうひとつの代表作」

  • 2022.7.7

イ・ジュノとイ・セヨンが共演した『赤い袖先』は、昨年終盤に韓国で放送されて凄まじい人気を得た。間違いなく近年の時代劇の中ではナンバーワンの話題作だった。

このドラマでイ・セヨンは、イ・ジュノが演じたイ・サンに求愛される宮女を美しく演じていた。その情緒的な演技は大評判だったが、このように時代劇で素晴らしい演技を披露したイ・セヨンに注目したのなら、絶対にはずせない究極的な時代劇がもう1本ある。それが、2019年に制作されたドラマ『王になった男』である。

主役のヨ・ジングは1人2役に扮した。それは、光海君(クァンヘグン)と、彼にそっくりの道化師ハソンである。そして、ハソンが光海君の身代わりになっていく過程をヨ・ジングは巧みに演じていた。

さらに、光海君の妻となる王妃を演じていたのがイ・セヨンだった。

この役は当初は悲しみに満ちていた。夫である光海君は精神が徐々に錯乱していき王妃につらい思いばかりさせていたからだ。

その悲しみを癒したのが、光海君の影武者となったハソンだった。

『王になった男』の制作発表会に登場したときのイ・セヨン
語り草になるほどの存在感

国王がハソンに変わっていることを王妃は知らない。しかし、急に優しくなった国王は心を閉ざしていた王妃をいたわり、笑顔を取り戻せるようになるまで温かく見守っていた。

そうした王妃の心の変化をイ・セヨンは繊細に表情を変えて演じ分けていた。

本当に、イ・セヨンは抜群の表現力を持っている。子役時代から経験を積んで大人の女優になってからも様々なキャラクターを通して大きく成長した。

特に、時代劇では自分の感情を抑えながら顔の表情で喜怒哀楽を巧みに見せてくれる。そんなイ・セヨンの演技力が『王になった男』の王妃の役でもよく生きていて、ドラマを美しく彩っていた。

そのような感受性は『赤い袖先』でも大いに発揮されていたが、そのドラマでイ・セヨンに魅了されたのなら、ぜひ『王になった男』でも同じ感動を味わってみよう。彼女が演じた王妃は、語り草になるほど存在感が際立っていた。

文=康 熙奉(カン・ヒボン)

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