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マキシムのディナーとパリの眺め。極上のセーヌ河クルーズを。

  • 2022.7.6
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マキシムの有名なアールヌーヴォーの装飾を生かした船内。

セーヌ河のクルーズというと有名なバトー・ムーシュがあり、イコール観光客向けというイメージが強いかもしれないけれど、この夏、パリを見慣れた住民も興奮させるクルーズ船が登場した。

その名は「Maxim’s sur Seine(マキシム・シュル・セーヌ)」、セーヌ河上のマキシム・パリである。ロワイヤル通り3番地に1893年に開店した伝説の高級レストランであるマキシム。その有名なアールヌーヴォーの装飾を取り入れた船で、ガストロノミー・ディナーを味わうという素敵な旅だ。

マキシムのコードカラーの赤が印象的。ロワイヤル通りのゴージャスな雰囲気が船内に再現されている。photos:Mariko Omura

窓際にテーブルが配置され、席数の限られたゆったりとした船内は、それだけで高級感が漂う。メニューは前菜、メイン、デザートそれぞれ3種からのセレクション。いまの時代である、当然ベジタリアン用メニューも用意されている。18時45分からのディナー(1名139ユーロ〜)と、ピアノ演奏とジャズ・ヴォーカルがお供する21時からのディナー(1名189ユーロ〜)は「Vert Galant(ヴェール・ギャラン)」号にて。7区のオルセー美術館のふもとのセーヌ河岸から出航して7区、6区……と川上へとゆったりと進んでゆく。13区あたりで方向を転換し、デザートの頃にエッフェル塔の眺めというコースだ。クルーズ中、船窓の外に見えるのはパリの名所だけではなく、橋桁、日没の遅いいまの時期にセーヌ河岸に集まる人々の光景、セーヌ河に停泊している船上バー・レストランの数々……。食事を味わいながら、パリを日頃とは異なる視線で愛でる素敵な時間を!

アミューズ・ブーシュから始まるディナーのメニューは、どちらの回も前菜、メイン、デザートとも4種からチョイスできる(うち1種はベジタリアン用)。料金にはグラスシャンパン、ミネラルウォーターのハーフボトル、ワインのハーフボトル、カフェか紅茶が含まれ、別料金で飲み物は追加オーダー可能だ。

船上で過ごす夏のパリの宵。21時からのディナーは音楽とともに。詳細&予約はwww.maxims-sur-seine.com

移りゆく河岸の景色を眺めながら、マキシム・シュル・セーヌで非日常の時間を堪能する。photos:Mariko Omura

なお5区のモンテベロ河岸から出航する「Bateau Ivre(バトー・イーヴル)」号では、日中に楽しめるマキシムのクルーズが用意されている。朝食クルーズ(1名65ユーロ~)は10時からの1時間30分コース。12時30分からは1時間30分のピクニック・クルーズ(1名85ユーロ~)だ。そして15時からはシャンパン・クルーズ(75ユーロ~)。1時間15分の間、マキシムのシャンパンとその他の醸造者によるシャンパン2種を味わう。それぞれ魅力が異なるので、チョイスに迷ってしまうかもしれない。

5区のモンテベロ河岸から出発するバトー・イーヴル号は朝食、ピクニック、シャンパンの3種のマキシム・クルーズ用だ。photos:Marie-Anne Bruschi

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