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【売り切れ続出】今さら聞けない「モルック」の世界。フィンランド発のアウトドアスポーツがキャンプで大人気

  • 2022.7.6
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モルックってどんなスポーツ?

モルックは北欧・フィンランドで生まれたスポーツです。フィンランド南東部・カレリア地方発祥の伝統的なゲーム「キューッカ(kyykkä)」を元に、1996年、トゥオテレンガス社によって開発されました。一言で言うと、木製の棒でピンを倒し得点を競う投てき競技。必要な道具は少なく、ルールも簡単なので、老若男女を問わず、幅広い世代が一緒に楽しめるスポーツとして近年注目度が上がっています。

そんなモルックは、アウトドアで楽しめるスポーツでもあります。言わずもがな、キャンプとの相性も抜群。いつものキャンプ×モルックで、もっと楽しめること間違いなし!

モルックの基本ルール

道具はこれだけ!

モルックに必要なのは、以下の3点の道具だけ。投げる棒のことを「モルック」と呼びます。

・モルック:投げる棒
・スキットル:モルックを投げて倒すピン。上部の断面に1~12の数字が書かれている
・モルッカ―リ:地面に置き、モルックを投げる位置を示す ※代用可・なくてもOK

これらの道具があれば、いつでもどこでもモルックが楽しめます。

それでは、基本的なルールを見ていきましょう。


ゲーム手順を紹介

【ゲーム手順】
①スキットルを写真のような番号の順番に並べる
②スキットルから3~4メートル離れたところにモルッカーリを置く
③2つ以上のチームを作り、チームメンバーの投てき順とチームごとの投てき順を決める
④モルックを交互に投げ合い、倒したスキットルに応じた得点を獲得。先に50点ぴったりに到達したチームの勝利

【基本の投げ方】
目標のスキットルに狙いを定め、下手投げで投てきする。振り子のように腕を前後に振り、その勢いを利用すると良い。緩やかな放物線状を描くように投げる。モルックの持ち方は自由。

【得点のカウント方法】
・複数のスキットルが倒れたら:倒れた本数=得点
・1本だけ倒れたら:スキットルに書かれた数字=得点

【要注意ルール】
・モルックを投げる際、モルッカ―リに体が触れたり踏み越えたりした場合は0点
・スキットルが完全に倒れていない場合は得点にカウントしない(スキットル同士が重なっている場合など)
・50点を超えて得点してしまった場合は25点まで減点し、ゲームを継続
・3回連続でスキットルを1本も倒せなかった場合は失格

モルックは頭脳戦。簡単なルールなのに、奥深い!

スキットルは倒された地点で再び立てられ、次のプレイヤーのターンになります。ゲームが進むにつれてスキットルの分布は広がり、プレイヤーからの距離もバラバラになるため、倒す難易度がどんどんアップ。狙ったスキットルを倒す技術ももちろん必要ですが、どのスキットルを倒して何点獲得するか、どんなスキットルの配置で相手の順番に回すかといった戦略が、勝敗を大きく左右します。

キャンプ×モルックの魅力。日本モルック協会にインタビュー!

モルックの普及活動に取り組み、年間を通して多くのイベントや大会を開催している日本モルック協会(JMA)。
世界大会の誘致やパラリンピック種目への登録などを目指し、より多くの人がモルックを楽しめる環境作りに取り組んでいます。

今回はキャンプでモルックを楽しむコツについて、広報部の金高さんにお話を伺いました。


――アウトドアスポーツでもあるモルック。キャンプとの相性は?

金高さん:キャンプとの相性はとても良いと思います!私自身、実際にキャンプにモルックを持って行って、火を起こしている間や食後の時間などに仲間と一緒に楽しんだこともあります。発祥の地フィンランドでも、サウナとビールを楽しみながらプレイする気軽なスポーツとして親しまれているんですよ。

――キャンプ場では様々な路面環境が予想されます。モルックに向いているのはどんな地面ですか?

金高さん:基本的には土の上が向いています。大会などの会場によっては芝の場所もあるので、芝の上でも問題なくできると思います。一方で、河原などの砂利や石が多い場所はスキットルが立たない、またはモルック棒がボロボロになりやすいことが懸念されるので、あまりオススメできないですね。

――どのくらいのスペースがあればモルックを楽しめるのでしょうか。

金高さん:幅3~4m、長さ8~10mくらいの幅があれば十分に行えます。

――外で使用した後のモルックはどのように手入れし、収納しておくのが望ましいのでしょうか。

金高さん:砂が付いた場合は軽く払っておけば問題なく使えます。雨などで濡れてしまった場合は、軽くタオルなどで拭いて、乾かしてから収納するのをオススメします。収納については、元々ついているケースに入れる方が多いかと思います。自分のお気に入りのトートバックなどに入れている方もいますね。

――キャンプ向けにモルックの普及活動やイベントを行う予定はありますか?

金高さん:すでに終わっているものにはなりますが、過去に「ジャパンキャンピングカーショー」などのアウトドアイベントに出展し、体験会や大会を開催しています!今後もこのようなイベントに参加をさせていただき、モルックの普及を行いたいです。

――これからモルックに挑戦するキャンパーの皆さんへ、メッセージをお願いします!

金高さん:白樺の木でできたモルックはキャンプのお供に最適です!またモルックはルールがわかれば誰でもできるスポーツなので、ぜひ家族や仲間と一緒に楽しんでもらいたいなと思います!

日本モルック協会では今後も、アウトドアイベントでの体験会や大会を開催予定。是非一度足を運んで、モルックの魅力を直に感じてみてください。詳しくは公式サイトをチェック!

キャンパーが語る!モルック×キャンプの世界

実はモルック、すでにキャンパーの間でじわじわブームが来ているんです。そんなモルックの虜になったキャンパー、@hamachannellさん流の「モルックキャンプ」の楽しみ方を教えてもらいました。

――キャンプでモルックをやろうと思ったきっかけはなんですか?

テレビ番組の「ジャンクSPORTS」(フジテレビ系列)でモルックを見てからはまってしまい、ソログループキャンプに持ちこんだところ、メンバー全員がはまりました。

――どのくらいモルックを楽しむのですか?
ソログループのメンバーが2人以上集まれば、設営完了後、ビール片手にモルックが始まり2~3時間夢中になってしまいます。次の日の撤収後も時間があれば1~2時間やってしまいます(笑)。


――キャンプ×モルックの魅力は何だと思いますか?
キャンプもモルックもアウトドアで楽しく遊べます。キャンプ場によりグラウンドコンディションが異なり、難易度が変わるのもまた楽しいです。キャンプ×モルックの調和は最高です!

モルックやらないなんて、もったいない!

キャンプと相性抜群なモルック。家族や友人グループと複数名ではもちろん、デュオキャンプでも楽しめます。設営・撤収中の子どもの遊びとして、はたまた晩酌タイムのレクリエーションとして、さまざまなシーンでキャンプを盛り上げてくれること間違いなし。

せっかくのキャンプ、スマホゲームに夢中になるのではなく、広い空の下でモルックを楽しむのもアリでは?

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