今回ご紹介する言葉は「押取刀」。
使われている3つの漢字はどれも決して難しいものではありませんが、このように組み合わさっているのを見かけることはあまりないと思います。
すぐに答えがわかった方は本当にスゴいかもしれません…!
さて、一体なんと読むのかわかりますか?
「押取刀」の読み方!
では、早速「押取刀」の読み方を発表します。
その前に少し、ヒントを出しましょう。
使われている漢字からなんとなく想像できるとおり、「押取刀」は「刀」と関係がある言葉です。
「刀」は「かたな」に濁点をつけて「がたな」と読みます。
ちなみに読み仮名は全部で7文字です。つまり「押取」の読み仮名は4文字となります。
さあ、そろそろ読み方はわかりましたか?
正解は「おっとりがたな」でした!
「押取刀」の豆知識
「押取」を「おっとり」と読むことはあまりありませんよね。そもそも「押取刀」と漢字を組み合わせること自体が珍しいので、難しく感じた方が多いでしょう。
では、「押取刀(おっとりがたな)」とはどういう意味なのでしょうか。
急な事態に刀を腰にさすひまもなく、手に持ったままであること。急な用事で、取るものも取りあえず急いで行くことの形容に使う。
出典:北原保雄編、明鏡国語辞典第二版、大修館書店(2017年4月1日版)p.244
引用にあるように、急な用事があって急いで行くときに使われる言葉です。
「押取刀で駆けつける」のような使い方をします。また、「押っ取り刀」と記載することもできますよ。
「おっとり」と聞くとなんだかゆっくりとしたイメージをもってしまうかもしれませんが、そのような意味で使うのは誤用なので気をつけましょう。
まとめ
いかがでしたか?
「押取刀」は「おっとりがたな」と読みます。
どこかへ急いで駆けつける機会があったら、ぜひ「押取刀」を思い出してみてくださいね。