今回ご紹介する漢字は「鑢」。
普段あまり見かけることがないかもしれませんが、工作で使うことも多いとある道具を表しています。
今回は3文字で読み方を考えてみてくださいね。
さて、一体なんと読むのかわかりますか?
「鑢」の読み方!
では、早速「鑢」の読み方を発表します。
漢字に「慮」が含まれることから「ろ」や「りょ」と読んだ方もいるでしょう。
たしかにそのようにも読みますが、今回は読み仮名3文字が条件です。そのため、残念ながら不正解になります。
ここで少し、ヒントを出しましょう。
「鑢」はものを削るときに使う道具です。
金属製のものから紙製のものまで、いくつか種類があります。紙製のものはサンドペーパーと呼ぶことも多いでしょう。
さあ、そろそろ読み方はわかりましたか?
正解は「やすり」でした!
「鑢」の豆知識
「やすり」という言葉は知っていても、「鑢」と書くのは初めて知ったという方も多いかと思います。
では、「鑢(やすり)」とはどういうものなのか、改めて辞書で調べてみましょう。
鋼の表面に細かい溝を刻み付けた切削工具。工作物の面を平らに削ったり、角を落としたりするのに使う。
出典:北原保雄編、明鏡国語辞典第二版、大修館書店(2017年4月1日版)p.1752
引用を見る限り、「鑢」は金属製の「やすり」を表す言葉として使われるのが一般的なようです。なお、紙製の場合は「紙鑢(かみやすり)」や「鑢紙(やすりがみ)」とも呼ばれます。
「鑢」には「やすり」以外の訓読みがもう一つあり、「鑢る」と書いて「する」と読むことも可能です。
ところで、「鑢」を使ったことわざに「鑢と薬の飲み違い」というのがありますが、聞いたことはありますか?こちらは「一見すると似ているけど、よく見たら実際はまったく違うこと」、「早合点すること」の例えとして使われますよ。
まとめ
いかがでしたか?
「鑢」は「やすり」と読みます。
漢字で書くことはあまりないかもしれませんが、この機会にぜひ覚えておいてくださいね!