今回ご紹介する漢字は「鞐」。
「革」に「上」と「下」を組み合わせた漢字です。
漢字を構成する一つひとつの要素は難しくありませんが、「鞐」は普段見かけることもあまりないので難しく感じる方が多いでしょう。
さて、一体なんと読むのかわかりますか?
「鞐」の読み方!
では、早速「鞐」の読み方を発表します。
「革」や「上」、「下」が含まれているのを見て「かわじょうげ」と読みたくなるかもしれませんが、こちらは不正解!もちろん「かわうえした」でもありませんよ。
ノーヒントだと難しいと思いますので、いくつかヒントを出しましょう。
「鞐」の読み仮名は3文字です。
「こ」から始まり「ぜ」で終わる、ある留め具の名前です。足袋(たび)をはく方は「鞐」を触ったことがあるかと思います。
さあ、そろそろ読み方はわかりましたか?
正解は「こはぜ」でした!
「鞐」の豆知識
「こはぜ」の存在はご存知だった方でも、「鞐」と書くのは初めて知ったという方もいるでしょう。
ほかの漢字で「小鉤」と書くこともあります。
では、「鞐(こはぜ)」とはどのようなものなのか、辞書で調べてみましょう。
足袋・脚絆・書物の帙などの合わせ目につけた、爪形の留め具。「こはぜかけ」に掛けて留める。
出典:北原保雄編、明鏡国語辞典第二版、大修館書店(2017年4月1日版)p.630
引用にもあるように、足袋などで使われる留め具のことです。フックのようになっているものを見かけることが多いでしょう。
初めて留める場合は「こはぜかけ」になかなか入らず、苦労した経験がある方もいるかもしれません。
まとめ
いかがでしたか?
「鞐」は「こはぜ」と読みます。
「こはぜ」を留める機会がもしあったら、「鞐」や「小鉤」をぜひ思い出してくださいね!