今回ご紹介する言葉は「月代」。
「月に代わっておしおきよ」という、人気アニメのセリフをイメージさせる漢字の構成ですが、意味としてはまったく違う言葉です。
そのまま「つきしろ」とも読むことができますが、今回は違う読み方を4文字で考えてみてくださいね。
さて、一体なんと読むのかわかりますか?
「月代」の読み方!
では、早速「月代」の読み方を発表します。
「月」は「つき」や「がつ」、「げつ」、「代」は「だい」や「しろ」などと読むことが多いですが、「月代」にはどの読み方も当てはまらないため要注意です。
今回は少し難しいかもしれませんので、ここで1つヒントを出しましょう。
「月代」は「さ」で始まり「き」で終わる4文字の言葉です。
さあ、そろそろ読み方はわかりましたか?
正解は「さかやき」でした!
「月代」の豆知識
使われている漢字の組み合わせからは想像できないような読み方でしたね。
では、「月代(さかやき)」とはどういう意味なのでしょうか。
近世、成人男子が額から頭の中ほどにかけて髪をそり落としたこと。また、その部分。
出典:北原保雄編、明鏡国語辞典第二版、大修館書店(2017年4月1日版)p.664
時代劇などを見ていると、ちょんまげがある男性の姿をよく見かけますよね。
ちょんまげの周りは髪の毛がなくツルっとしていることがほとんどでしょう。この、ちょんまげの周りのツルツルした部分を「月代」といいます。
「月代」はほかに、「さかいき」や「つきがわり」と読むことも可能です。
「さかいき」は「さかやき」と同じ意味で使われています。「つきがわり」の意味は次のとおりです。
①次の月になること。
②一か月ごとに交代すること。
出典:北原保雄編、明鏡国語辞典第二版、大修館書店(2017年4月1日版)p.1137
「月」ごとに「代わる」から「つきがわり」なんですね。
まとめ
いかがでしたか?
「月代」は「さかやき」と読みます。
今の時代で「月代(さかやき)」を見かけることはあまりないかもしれません。もし時代劇などで見かけたら「月代」のことを思い出してくださいね!