今回ご紹介する漢字は「仝」。
「全然(ぜんぜん)」「全く」などに使われている「全」と似ていますが、よく見ると違いますよ。
ちなみに、なにかの記号にも見えますがれっきとした漢字です。
さて、一体なんと読むのかわかりますか?
「仝」の読み方!
では、早速「仝」の読み方を発表します。
「全」に似ていることから「ぜん」と読みたくなるかもしれませんが、不正解!
読み仮名は2文字です。「仝」と同じ意味をもつ別の漢字もあり、普段はそちらを使うことがほとんどかと思います。
「仝一」や「仝上」などのように使われることが多いでしょう。
さあ、そろそろ読み方はわかりましたか?
正解は「どう」でした!
「仝」の豆知識
見た目からは読み方を想像するのが難しかったかもしれませんね。実は「同」と同じ意味の漢字です。「同」の異体字として知られています。
つまり、例として挙げた「仝一」と「仝上」は、「同一」や「同上」と同じ意味です。
では、「仝(どう)」とは具体的にどのような意味をもつのでしょうか。
同じように使われている「同」を辞書で調べてみましょう。
①同じであること。
②同じくする。一緒にする。
③前と同じ語句をくり返す代わりに言う語。
④前に述べた語句を受けて、この・その、の意を表す。
出典:北原保雄編、明鏡国語辞典第二版、大修館書店(2017年4月1日版)p.1210
引用を見ると、「仝一」や「仝上」のように使われるのも納得できますね。
ちなみに「同」以外にも異体字をもつ漢字は多くあります。代表的なのが「渡邊」さんの名字にも使われることの多い「邊」です。
「邊」の異体字は、「邉」や「辺」などを筆頭にいくつもあるんですよ。
まとめ
いかがでしたか?
「仝」は「どう」と読みます。
「同」と同じ意味で使われる漢字ですので、この機会にぜひ覚えておいてくださいね!