ニンジンやウイキョウ、ショウキョウやダイオウなど、世の中にはさまざまな生薬があります。
今回はとある生薬の科目名として使われている言葉から、「沢瀉」をご紹介しましょう。
さて、一体なんと読むのかわかりますか?
「沢瀉」の読み方!
では、早速「沢瀉」の読み方を発表します。
「さわしゃ」と読んだ方は、不正解!「瀉」は「新潟県」の「潟」に似ていますが、「さわがた」でもありませんよ。
今回の読み仮名は全部で4文字です。
ノーヒントだと難しいと思いますので、ここで1つヒントを出しましょう。
「沢瀉」は「お」で始まり「か」で終わる言葉です。多年草で、夏になると花を咲かせますよ。
さあ、そろそろ読み方はわかりましたか?
正解は「おもだか」でした!
「沢瀉」の豆知識
使われている漢字からは想像するのが難しい読み方でしたね。
では、「沢瀉(おもだか)」とはどのような植物なのでしょうか。
池沼・水田などに自生するオモダカ科の多年草。葉はやじり形で、長い柄をもつ。夏、白い三弁の花を開く。ハナグワイ。
出典:北原保雄編、明鏡国語辞典第二版、大修館書店(2017年4月1日版)p.259
オモダカ科の多年草のほかに、名字として使われることもある言葉です。
代表的なオモダカ科の植物に、「たくしゃ」というものがあります。面白いことに、実はこの「沢瀉」、「たくしゃ」と読むこともできるんですよ。
「沢瀉」という言葉1つで植物としても学名としても使えるのはすごいですね。ちなみに、「たくしゃ」は八味地黄丸や竜胆瀉肝湯などに配合されています。
八味地黄丸は薬局やドラッグストアでも売られているので、手に取る機会があったら配合されている生薬名をチェックしてみると名前を見つけられるはずです。
まとめ
いかがでしたか?
「沢瀉」の読み方は「おもだか」です。
ほかに「たくしゃ」という読み方もあるので、あわせて覚えておいてくださいね!