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戸田奈津子「2年間埃をかぶっていた」『トップガン』新作のネット配信案にトム・クルーズが戦っていたと告白

  • 2022.7.4
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戸田奈津子「2年間埃をかぶっていた」『トップガン』新作のネット配信案にトム・クルーズが戦っていたと告白
『トップガン マーヴェリック』来日会見でのトム・クルーズ

映画字幕通訳者の戸田奈津子が7月3日、都内で実施された映画『トップガン マーヴェリック』のトム・クルーズバースデーイベントに日本語吹替え版マーヴェリック役の森川智之、モデルのUTAと共に登壇。トムとの関係や、本作にまつわるエピソードなどを語った。

戸田奈津子、トム・クルーズの通訳を辞退した理由語る「彼はいつも200%の力を出す人で…」

『トップガン マーヴェリック』は、ここ日本では累計興行収入が70億円を突破し、2020年以降(コロナ禍以降)に日本で公開された実写映画のNo.1を記録。さらに、全世界でも世界興行収入が10億ドルを突破し、公開から1ヵ月で全米歴代映画興行収入ランキング15位まで上り詰め、止まらぬ勢いで成績を伸ばし続けており、まさに全世界で社会現象化している。

そんな本作の主演トムの記念すべき60歳の誕生日でもある3日、トムからの信頼が厚い戸田と、今作を含め数々の作品でトムの吹き替えを担当している森川が登場。戸田は「今日は本当に、こんなことになるとは思いもしませんでした。たまたまトムとお誕生日が一緒なものですから、このようなイベントを催していただいて、トムに感謝でございます」と挨拶した。トムと長年親交がある戸田は、誕生日には毎年必ず花が届くとのことで、今朝なんとトムからプレゼントとして花とHERMESのスカーフが届いたとのこと。黒の衣装に映える鮮やかな同スカーフをさっそく身に着けての登壇だった。

また、戸田はプレゼントに添えられていたトムからのメッセージカードに記載された署名「TC」についても説明。「親しい間柄では、皆彼のことを『TC』と呼ぶんですね。なので、暗号めいたTCという署名が書かれています」と語り、森川は「なるほど、イーサン・ハントもやっている(暗号的な)ことですね!?」と相槌を入れ、会場は笑いに包まれた。

そして話題は、先日のトム来日時に今までいつもトムの通訳を担当していた戸田が不在だった件に。戸田がその経緯について「もうトムの通訳を30年近くやってきましたけど、トムはいつもやること全てに熱心でしょう? 彼はいつも200%の力を出す人で、そんな彼を通訳しているのね。でもこの年になって、パッとうまく通訳できなくなったら、もし私が100%の力でしか応えられなかったら、常に200%の力を出しているトムに申し訳ないなと思ったんです。それで来日の1ヵ月前くらいには『(日本に)来る』という連絡はきていたんですが、その時に今回は通訳を降ろしていただきたい、と連絡したんですね。そしたら、かなりびっくりしてましたけど、状況を説明したら理解してもらえて、そして今回は辞退しまして…(笑)。でも来日時は(プレミアに参加して)、楽しい時間は過ごすことができました」と明かし、「記者会見の時、いつも手を取って壇上から降ろしてくれたり本当に光栄だと思いましたし、通訳の時も訳しやすいように言葉を切ってくれたり、なんであんなに優しくしてくださるのかわからないけれど、トムは本当に優しい方です」と思い出を語った。

また、同じく本作の記者会見・レッドカーペットに顔をみせていた森川も「僕はトムとは数える程しかお会いしていないですが、思い出といったら…トムのファンサービスの凄さですかね。本当に世界一だと思います。あとは、以前新宿の歌舞伎町をジャックして8月の炎天下の中、2~3時間のレッドカーペットを歩いたときなどは汗一つかいていなくて。しかもですよ、そんな鍛え抜かれたスーパースターの隣に戸田さんがずっと付いていらっしゃって、逆に戸田さんの方が凄いんじゃないかなと思いました!」とトムの人柄にまつわるエピソードを明かした。

エピソードトークに盛り上がる中、ここで、本日はトムのバースデーということで、日本全国からTwitterに寄せられたお祝いのコメントを劇場の大スクリーンで一挙公開することに。戸田は「これ、写真に撮って、全部のコメントを訳してトムに送りますね! 喜ぶわよ〜」と反応。多くの方の胸に刻まれているであろう本作について戸田は「実はこの映画の字幕を作ったのはもう2年も前で、でもコロナが流行ってしまって、2年間棚の上で埃をかぶっていたんですね。こうして解禁になるまで、トムには『ネットで(本作を)配信しろ』という凄い圧力があったわけです。でもトムは『絶対にこれは映画館じゃないとダメだ!』って頑として戦ったんです。そうして待ちに待って、この大ヒットでしょう? 本当に、トムは映画館を救ったといっても良いと思いますよ。これだけヒットしたわけだから。その思いが届いたのね。あの情熱は凄いと思う」と熱弁。

イベントも終わりに差し掛かってきたところで、更なるサプライズが。なんとトム・クルーズより、サプライズで日本の為にビデオメッセージが到着しており、その映像が流されることに。そして、この映像のトムのメッセージを、これまで初来日からずっと傍でトムの通訳を務めてきた戸田が“最後の通訳”としてその場で翻訳。

「ハイ、皆さん。『トップガンマーヴェリック』を大画面の映画館に見に来てくださっている日本の方々、本当にありがとう。これはその体験をしていただくための映画です。皆さんが映画に求める興奮と期待、それに応えるのが僕の仕事です。皆さんに楽しんでいただければ、それ以上の喜びはありません。僕はあなた方のためにこの映画をつくったんです。日本を訪れるたびに皆さんが僕に示してくださる限りないご厚意にも感謝します。僕にとって、それは特別な、大切なものです。皆さんと東京でプレミアを楽しんだことも忘れられません。来年の夏『ミッション:インポッシブル/デッドレコニングPARTONE』で訪れるときもまた同じことをしたいと思います。どうかこれからの夏を楽しんでください。そして来年、お会いしましょう。ありがとう」というメッセージに、会場は歓喜と熱気に満ちあふれた。

戸田は「今日は本当に思いがけないプレゼントをありがとうございました。この映画、まだ公開して1ヵ月しか経っていないのに、リピーターがすごいんですよね。海外ではもう『トップガン何回観た?』っていうのが挨拶になっているんですって。それくらいの映画ってないし、大画面で見るべき映画という念願を実現したトムは本当にすばらしい。私は彼と比べようもありませんが、1つ共通しているのは、映画が好きだということです。彼は本当に映画が好きだし、つくることが好き、その点で私は末席ながら同じ情熱を共有しているわけで、本当にこのトムの成功をおめでとう、と言いたいです」と締めくくった。

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