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俳優・町田啓太さんインタビュー「幸せを感じるのは甥っ子が書いてくれる似顔絵を見たとき」

  • 2022.7.2
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レディたちが気になる「彼」の本音に迫る『#いま彼を知りたい』。今回は、俳優・町田啓太さんのインタビュー後半をお届けします。

掲載:美人百花2021年11月号「#いま彼を知りたい」

僕が〝考える〟のは小心者だからなんです

出典: 美人百花.com

ーー町田さん本人は「メンタルが弱いか強いか」で言うと「弱い方」だと言う。

「これまでいくつか挫折を味わってきたけれど、本当に強い人はきっとそれを挫折と捉えない。通過点の1つで『こういうこともあるよね』って感じだと思うんです。でも僕は1個1個ダメージを食らってしまう。で、そのたびに不安になってどうしたらいいか自問自答する。つまり僕が〝考える〞のは小心者だから。今でも、あのときの対応は間違っていたかなとかあそこの芝居はこうした方が良かったかなとかすっごく落ち込んで、よく固まっていますよ(笑)」

――でも考え抜いた末、行き着くのは「しょうがない」という達観。だからダメージを受けてもメンタルは崩れない。

「自分の考え方次第なのかなって思います。特に人間関係の場合、当たり前だけど相手は自分とは違う人間で意見も生き方も違うから、悩んでもしょうがない。それはそれとして『なんでこの人はこういう行動をするんだろう?』って考え、相手のことを少し知った上でじゃあ、自分はどうするか立ち位置を決める。そうすると自然と落ち着くんです。でも、こういう考え方ができるようになったのはお芝居をやってきたから。自分とまったく違う世界、違う人生観を生きている役もくるわけで、この人はどういうふうに育ち、どうしてこうなったんだろうってことを理解しないと何もできない。その癖がついているので、普段も人に対してそういう見方をするようになったのかもしれない」

出典: 美人百花.com

――演じるたび思考の幅を広げ、豊かな視点を育んできた町田さん。瞳に浮かぶ優しい色合いはその表れなのかもしれない。最後、そんな彼に「リッチだと思う小さな贅沢は?」と聞くと「休みの日に心置きなく寝たこと」と本当にささやかな答えが(笑)。

「あと、幸せを感じるのは毎年、甥っ子が誕生日に書いてくれる僕の似顔絵を見たとき。去年は黒鉛筆1本で書いていたのに今年は色鉛筆を使うようになったりとか、ちゃんとグレードが上がっているんですよ。そういうのを目の当たりにするとうれしくなりますね」

――そう話す町田さんの目の奥のほほ笑みは、この日いちばん濃くて深かった。

Profile

町田啓太(まちだけいた)

1990年7月4日生まれ。2010年俳優活動をスタート。「今際の国のアリス」のカルベ役やNHK大河ドラマ「青天を衝け」の土方歳三役も話題に。

撮影/中村完(f-me) スタイリング/石川英治 (TABLE ROCK STUDIO) ヘアメイク/KOHEY 取材・文/若松正子 再構成/美人百花.com編集部

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