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「日本に挑戦するならイ・ボミさんのように」韓国女子ゴルフの新世代、パク・ヒョンギョンが語る【現地取材】

  • 2022.6.30
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今季からギャラリーの受け入れが解禁となり、有観客で開催されているKLPGA(韓国女子プロゴルフ協会)ツアー。

その様子を確認しようと、先日行われた仁川(インチョン)のベアーズベスト青羅(チョンラ)GCで行われた『ロッテオープン』(6月2日~4日)を取材してきた。

首都ソウルの近郊とあって会場は多くのギャラリーで賑わっていたが、そのなかでギャラリーたちが人だかりを作ってサインを求めていたのがパク・ヒョンギョンだ。

日本で“ミレニアム世代”と呼ばれる古江彩佳、吉田優利らと同じ2000年生まれのパク・ヒョンギョン。韓国では彼女を含めチョ・アヨン、イ・スンヨン、イム・ヒジョンら2000年生まれの選手たちを「ミレニアム世代」と呼ぶのだが、その中でもパク・ヒョンギンの人気は群を抜く。

実力と人気を兼ね備えた選手の証とも言える「KLPGA広報モデル」にも3年連続で選ばれている。ギャラリーたちが人だかりを作るわけだ。

(写真=姜亨起/ピッチコミュニケーションズ)ギャラリーのサインに応じるパク・ヒョンギョン

「今はもう有観客で大会が行われているので、以前よりも楽しくプレーできている感覚があります。私が優勝した3つの大会はすべてギャラリーがいなかったので…」

そう言って笑ったのは最終日のラウンドを終えたあとだった。わざわざ日本から来てくれたことを喜んでくれながら、インタビューにも快く応じてくれた。

「大会が再び有観客で行われるようになったなかで、多くの方々が私を知ってくださり、たくさん応援してくれていることに幸せを感じています」

元プロゴルファーだった父親の影響で、小学2年生からゴルフを始めたパク・ヒョンギョン。アマチュア時代の2014~2017年には韓国国家代表に選ばれ、同期間にはアマチュア世界大会「世界女子アマチュアゴルフチーム選手権」優勝も経験するなど、プロ以前から将来を嘱望された“スーパーエリート”の一人だが、彼女の名が日本にも届いたのは2020年5月だった。

韓国のメジャー大会のひとつである「第42回KLPGAチャンピオンシップ」で初優勝。当時は新型コロナ流行初期で各国のゴルフツアーが中断されたなか、世界に先駆けて開幕したKLPGAツアーのメジャー大会で優勝したことで、日本でも「若き新女王」などとその活躍が伝えられた。

ただ、その「KLPGAチャンピオンシップ」はもちろん、昨季も韓国女子ツアーは無観客。この2年で3勝したパク・ヒョンギョンだが、優勝の喜びをギャラリーと分かち合うことができなかった。それだけに、今季からギャラリーの入場制限が解除されたことで、ゴルフ場に活気が戻りつつあることに喜びを感じているという。

「ギャラリーがいることで会場に華やかさが戻ったというか。これまでに比べてプレーしやすいのは間違いないですね」

(写真=姜亨起/ピッチコミュニケーションズ)有観客開催になって多数のギャラリーの姿があった

そう語りながら嬉しそうな笑顔を見せたパク・ヒョンギョンに、どうしても直接聞きたいことがあった。

「海外に進む計画があるとれば、25歳ぐらいのときにJLPGA(日本女子ツアー)に挑戦してみたい」

通算2勝目を挙げた2020年7月の「ISドンソ釜山オープン」優勝記者会見で彼女はそう言って、「将来的には日本ツアーに参戦したいという意向を示したのだ。

あれから2年。その意志に変わりはないのか。ストレートに聞いてみると、彼女は語り出した。

「私自身、海外進出に関してはアメリカより日本への関心がずっとありました。(2020年のKLPGAチャンピオンシップで)私が初優勝をしたとき、日本の方々からの注目があったことも聞いています。だからこそ、日本への進出を考えた時期もありました」

ただ、新型コロナのこともあって当面は韓国国内でのプレーに専念するという。それでも、「海外進出はまた今後じっくり考えるつもりですが、個人的にはLPGA(米国女子ツアー)よりJLPGAの方が興味はあります」と、今も日本ツアーへの関心があることを打ち明けた。

ちなみに、親交のある日本人選手がいるかを聞くとこんな答えが返ってきた。

「カツ・ミナミ(勝みなみ)、モネ・イナミ(稲見萌寧)、フルエ・アヤカ(古江彩佳)、マツバラ・ユミ(松原由美)、ナサ・ハタオカ(畑岡奈紗)…。みんな国家代表の頃に対戦した選手たちです」

スラスラと名前を挙げたのにはさすがに驚いたが、実際に連絡を取り合うことはあまりないらしい。

ただ、「ユウリ・ヨシダ(吉田優利)とはインスタグラムで友達なので、そこで近況を知ることはありますよ」と茶目っ気たっぷりに語る仕草に、人気の秘密を垣間見たような気もした。

(写真=姜亨起/ピッチコミュニケーションズ)笑顔で撮影に応じたパク・ヒョンギョン

ロールモデルは女子ゴルフ世界ランキング1位のコ・ジンヨンとしつつも、「もし私が日本に行くことになれば、そのときは当然イ・ボミさんのような選手を目指したいですね」と見出しになりそうな言葉も忘れない。

かつて2年連続JLPGA賞金女王に輝いた大先輩のように、数年後には日本ツアーで活躍するパク・ヒョンギョンの姿を見ることはできるのだろうか。まだ22歳とポテンシャル十分な彼女の今後が楽しみだ。

(文=慎 武宏)

◇パク・ヒョンギョン プロフィール

2000年1月7日生まれ。韓国・全羅北道出身。2018年2月に韓国女子プロゴルフ協会(KLPGA)に入会した。室内ゴルフ練習場を運営していた元プロゴルファーの父親の影響もあり、幼稚園の頃からゴルフクラブを遊び道具に。小学2年生から本格的にゴルフを始め、2014年~2017年には韓国の国家代表に選出された。2020シーズンの韓国女子ツアー国内第8戦目「ISドンソ釜山オープン」優勝後には「25歳ぐらいのときにJLPGA(日本女子ツアー)に挑戦してみたい」とのコメントも。

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