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「累計194万食突破!」【100円ローソン】の“216円弁当” 開発者に聞いてわかった、その秘密!

  • 2022.7.12

新商品が登場するたびに話題を呼んでいる、ローソンストア100の人気シリーズ「だけ弁当」。ついに累計194万食を突破し、その勢いはとどまるところを知りません。

そこで今回は、6月29日に同シリーズの最新作として、満を持して登場した「白身フライ弁当」の発売後の反響を開発担当者に取材させていただきました。開発エピソードやこだわりを、詳しくお伝えします。

最新作「白身フライ弁当」について

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取材内容をお伝えする前に、まずは「白身フライ弁当」の商品情報をお伝えします。

本商品は「ウインナー弁当」「ミートボール弁当」「のり磯辺揚弁当」に続く、「だけ弁当」シリーズ第4弾。価格は従来同様216円(税込)です。

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主役に白身フライが選ばれた理由は、「だけ弁当」シリーズの発案者である林弘昭氏によると、「肉(ウインナー)・肉(ミートボール)・ちくわと来たので、次は「魚」にしようと考えました。」とのこと。

しかし、今回取材する中で、ほかにも重要な採用理由があったことが明らかになりました。

発売後の反響は?

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第4弾として、満を持して発売された「白身フライ弁当」ですが、発売後の反響をうかがってもよろしいでしょうか?

「白身フライ弁当」は、常日頃からフライについているタルタルソースは少ないと不満に思っていたので
それを理想の量=たっぷりにした点がこだわりポイントでしたが、SNSなどでは「分かってる!」「タルタルソースが美味しい」という声が多々見受けられ、嬉しく思っています。

筆者も実際に食べてみましたが、216円(税込)という価格が安く感じるほどに、白身フライはしっかりサイズがありタルタルソースもたっぷり入っていました。同社のこだわりポイントは、しっかり高評価につながっていたようです。

開発に際し苦労した点は?

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「白身フライ弁当」を開発・販売するにあたり、さまざまな苦労や困難があったと思います。その中でも特に大変だった点をうかがってもよろしいでしょうか?

「だけ弁当」は200円という価格を前提に考えています。それは「ワンコインで麺やサラダと組み合わせてランチができる」というコンセプトを守るためです。
200円というシバリの中でどこまで満足度の高いものにできるかを考えました。

たしかに、筆者も実際に食べて「これが216円(税込)なのか…」と素直に驚かされました。

ちなみに、価格を抑えるためにどのような工夫をされたのでしょうか?

白身フライは弁当工場で作っている他の弁当と原材料を共有することでコストを抑える工夫もしています。
弁当容器も既存のものを共有して使うことを大前提に考え、そのため向きを90度変えて盛り付ける、ということにたどり着きました。
フタはプラスチックを使わずラップにする、バランや仕切りなどは使わないということも踏襲し
徹底的にコストを抑えて中身にこだわっています。

既存のリソースを活かすことで、コストを極限まで抑えながら「中身」の満足感を上げている点に、「だけ弁当」シリーズに対する開発者のこだわりをあらためて実感させられます。

ほかにこだわった点は?

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タルタルソースの量や価格以外にこだわった点をうかがってもよろしいでしょうか?

白身フライは「嫌い」という人は少ないのではと考えました。
「だけ弁当」はおかずが一つだけなので、みんな好きだよね、というおかずを選ぶようにしています。

たしかに、白身フライは様々な弁当に入っている定番人気のおかず。第4弾として採用されたのも、もはや必然と言えるかもしれません。

ごはんには「ごま」ではなく「ごましお」をかけたところもこだわりです。
商品部のものからは「ごましおは、おにぎりには使うけれど弁当には通常使わない」と言われましたが、白身フライはあっさりした味わいなので、ごま塩のほうが引き立つと考え、ごましおをかけてもらいました。

216円(税込)にもかかわらず、本当にこだわられているんですね…。

公式もお墨付き!

ちなみに、「正直、ここはもう少しこうしたかった…」と感じている点はありますか?

それはありません。自信作です!
これから夏本番、冷やし麺を食べる機会が増えると思いますが、さっぱりの冷やし麺と少しパンチのあるフライとタルタルの弁当の組み合わせは合うと思います!

「白身フライ弁当」×冷やし麺を実食!

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おすすめされた情報をもとに、あらためて「白身フライ弁当」を食べてみることにしました。

パートナーに選んだのは「冷やしたぬきそば」(税込235円)。「白身フライ弁当」と合わせても、価格は451円(税込)とワンコインでお釣りがきます。

それにしても、冷やし麺がこの価格でいただけるなんて、ちょっと安すぎませんか…?

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あらためて食べてみましたが、やはりタルタルソースがたっぷり入っているのが嬉しいところ。思う存分好きなだけ、白身フライにつけていただけます。マヨラーの方にはたまらない逸品と言えそうです。

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タルタルソース×揚げ物で、口の中がこってりしてきたらお待ちかね。「冷やしたぬきそば」をずるっとすすると、一気にさっぱりリセットされました。

「白身フライ弁当」が温かいため、冷やし麺の冷たさがまた絶妙。特に夏は、この組み合わせは最強と言えそうです。

なお、ローソンストア100には「冷やしたぬきそば」のほかにも様々な冷やし麺が販売されています。開発担当者によると、「お客様にはお好みによって、ご自由に組み合わせていただきたい」とのことです。

今後のシリーズ展開について

第4弾を迎えた「だけ弁当」シリーズですが、今後の展開についてうかがってもよろしいでしょうか?

「お弁当のおかずとしては定番・常連だが主役にはなれないもの」をフィーチャーしています。
また「世間にないもの」という視点でも選んでいます。例えば「唐揚げ弁当」はすでにあるので
「唐揚げだけ弁当」というのは発売しません。差別化になる、ローソンストア100にしかないものをと考えています。
また、世の中に無いものを発売して「こういうのが欲しかった!」と喜んでいただきたいという思いがあります。

なるほど! そうなると、たとえば「ハンバーグだけ弁当」はだめでも「玉子焼きだけ弁当」や「肉じゃがだけ弁当」などは可能性がありそうですね。

公式リリースにも、「だけ弁当」シリーズはまだまだいくつもの構想があると書かれていました。みなさんも、次はなにがメインに据えられるのか、ぜひ推理してみてはいかがでしょうか?



筆者:松本陸杜/ライター

カルチャー系メディアを中心に活躍するフリーライター。ジャンル問わずさまざまなコンテンツを執筆している。なかでも食レポに関するワーディングに定評がある。週5日はコンビニに通う、コンビニ情報通。戦略を考えながら対戦するカードゲームが好き。