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湿気が多い日でも、ポジティブに過ごすための簡単ヘアケア&アレンジ術

  • 2022.6.24

髪が決まれば、気分も上がる!雨の日こそポジティブに

湿気で髪がうねったり、広がってまとまらなかったり、毎年梅雨の時期は雨の日特有のトラブルに悩まされている人も多いのでは?
でも「毎日のヘアケアをほんの少し見直したり、効果的なアイテムをプラスしたりするだけで、ぐっと快適に過ごせます」とヘアスタイリストのshucoさんは話します。さらに「髪がまとまらないことを前向きに捉えて、まとめ髪を楽しんでみるのも気分が変わっていいですよ」とも。
髪が決まれば気分が上がるし、おしゃれにもアクティブになれるから、shucoさんおすすめのヘアケア&ヘアアレンジで、雨の日でも心軽やかに過ごしてみませんか?

きちんと乾かすことがもっとも効果的なヘアケア!

ヨーロッパを拠点にヘアスタイリストとして活躍してきたshucoさん。現在はヘアセットとケアを同時にかなえるスタイリングを提案。毛髪診断士として髪のさまざまなお悩みに応えることも多いそう。

「くせ毛の方はもちろん、そうでない方も、雨の日は髪がうねったり、広がったりするというお悩みは多いですね。湿度が高いと髪の毛の中に水分が入るので、うねってしまうんです。なので、手軽で今すぐできる対策は、まず髪をちゃんと乾かすこと。特に洗髪して濡れた髪はキューティクルが開いた状態です。そのまま放置しているとうねりが出やすいし、髪がダメージを受けてまとまらない原因になります」

髪を乾かすshucoさん
「髪の毛のためにできることはいろいろあるけれど、いちばん重要なのは濡れた髪をなるべく早く乾かすこと。それを怠ったまま、高級なケアアイテムを使っても十分な効果は得られません」

まず、シャンプーをした後は、ざっとタオルドライを。それから軽くブラッシングし、すぐにドライヤーで髪を乾かすのが大切です。

「その際に高熱を当てっぱなしにしてしまうと、髪が傷んで余計にキューティクルが開いてしまうので、できればドライヤーはヘアケア機能に優れた最新のものがおすすめ。今もっているものを使う場合は、一箇所に熱を当て続けないように注意して。くせの出やすい場所から先に乾かしていくのもポイントです」

さらに大きなポイントが、最後まで髪を乾かし切らずに、髪がまだひんやりしている状態で一度熱風を止めて、冷風に切り替えること。
「最後に冷風で仕上げてあげると、キューティクルがキュッと締まって外からの水分が髪に入りにくくなるんです」
そうするとくせが出にくくなり、髪にもツヤが出るそう。毎日のヘアドライを少し改善するだけで髪の毛がケアできるとは、今すぐ試さない手はありません。

雨の日に大活躍! おすすめヘアケアアイテム

さらに雨の日の髪のお悩みを解消するためには、特別なヘアケアアイテムを取り入れるのがおすすめ。

「髪が健康な状態なら、外部から水分が入ってきても少し膨らむ程度で済みますが、髪の状態が悪いと水分を吸収しすぎてくせやうねりが出るんです。その場合は髪の中のたんぱく質編成を整えたり、表面をコーティングしたりするシャンプーやトリートメント、ヘアマスクやセラムを使うといいですね」

インタビュー中のshucoさん
「髪の毛の状態が良くなれば、湿度が高くても髪がうねったり、広がったりするのを防げます。生まれつきくせ毛の人も、グッとまとまりやすくなりますよ」。最近はハイテク機能を搭載したヘアケア家電もたくさんあるのでチェックしてみて

湿度が高いと、頭皮の毛穴が開いて髪がうねるケースも。「その場合は、頭皮の毛穴の汚れを除去して引き締めてくれるクレンジングやマッサージブラシがおすすめです。スカルプケアを習慣化すると、加齢による頭皮のたるみ予防にもなりますよ」

ucoさんがおすすめするヘアケアアイテム
shucoさんがおすすめするヘアケアアイテムがこちら

写真右から、頭皮の毛穴の汚れを除去して引き締める「ローズマリー スカルプクレンジング」と頭皮マッサージにぴったりの「ヘッドスパブラシ」(共にWELEDA)、髪を芯からケアしてまとまりやすくする「ジャグアウト ナイトセラムとシャンプー」(共にpittoretiqua) 、静電気を防ぐ特殊素材を使用した「スカルプカッサ meets TWIGGY.」(TWIGGY)、頭皮をやさしくマッサージする「パドルブラシ」(dyson)、ピンヘッドから発する低周波で頭皮マッサージができる「デンキバリブラシ(R)」(ELECTRON)、水素トリートメントもできる「ストレートヒートブラシ」(H2 ONEST)。

まずは、自分の髪質や現在の髪の状態をちゃんと知って、それに合ったアイテムを選ぶことが大切だそう。

湿気が多い日は、まとめ髪スタイリングで気分を変えて

湿気に負けない髪づくりも大事だけれど、たまには発想を変えて、まとめ髪スタイリングを楽しむのもいい、とshucoさんは話します。「ふだんあまりヘアアレンジをしない方こそ、雨で髪がまとまりにくい季節はまとめ髪を楽しんでみると、気分もポジティブに変わるし、思い切ったイメージチェンジもできますよ」

編み込みアレンジ
例えばこんな、シュシュとスカーフを使ったおしゃれな編み込みアレンジなら、雨の日をきっかけに挑戦してみたい! 今回使用したのは、shucoさんのオリジナルブランド「TRESSE」のもの

凝っているように見えるけれど、意外と簡単なので不器用さんでも大丈夫。それでは実際にやり方を教えてもらいましょう!

HOW TO HAIR ARRANGE!

編み込みアレンジhowto
1.まず髪をシュシュでーつにまとめます。2.シュシュの下でスカーフを結び、その両端を、三つに分けた髪の左右二つと一緒にします。3.そのまま髪を三つ編みにします。4.三つ編みの最後をラバーゴムでまとめ、スカーフを巻きつけて整えれば完成!

三つ編みができない長さなら髪をシュシュで束ねたり、ターバンをするだけでもOK。洋服に合わせてスカーフの色や柄を選べば、新しいおしゃれの可能性がぐっと広がります。

時間がないときはヘアキャップでカバー!

どうにも髪がまとまらず、時間もなくて、今すぐなんとかしたい!という場合は、髪をすっぽり覆ってしまうのも手。
「帽子もいいですが、私のおすすめはターバン感覚で付けられるヘアキャップ。本来は就寝時に使うものですが、私は洋服に合わせて日中も楽しんでいます。ハードルが高く見えますが、思いのほか簡単だし、何よりかわいくてスタイリッシュ!」

アレンジをするshucoさん
今回は「TRESSE」のヘアキャップを使用。キャップ型になっているので、使い方は広げて頭からかぶり、ひだのバランスを整えるだけでOK。前髪は好みで、出しても入れても

素材はシルクのものがshucoさんのおすすめ。吸湿・放湿性に優れ、静電気も起きにくく、紫外線カット作用もあるので、おしゃれしながらヘアケアがかないます。

ヘアキャップ
「日中も寝ている間も、髪の毛からは常に水分が抜けていっているので、髪を覆って保護してあげることは大事」。ヘアキャップの代わりに、シルクのスカーフを使ってもOK

雨の日をただ憂鬱にやり過ごすのではなく、ポジティブに変換して、新しいヘアケアやヘアアレンジに挑戦してみれば、きっとこれまでにない新しい自分に出会えるはずです。

PROFILE
shuco

ヘアスタイリスト・毛髪診断士

都内ヘアサロンでの勤務を経て、ヨーロッパ各国のモード誌やコレクションでヘアスタイリングを手掛ける。帰国後はその経験を生かし、ファッション雑誌や広告でヘアケアや髪のさまざまな悩みに応じたスタイリングを提案。ヘアドネーションなど、髪にまつわるエシカルな活動も積極的におこなう。髪を美しく保つためのコンテンツ「メゾン アミュトレッセ」を主宰し、自身のヘアアクセサリーブランド「TRESSE」もプロデュース。

Instagram:https://www.instagram.com/shucohair/?hl=ja

CREDIT

取材・文/井口啓子 編集/柳瀬 礼(Roaster) 撮影/菅原景子

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