ローソンストア100の「100円おせち」には、定番の栗きんとんや伊達巻以外にも、ユニークな商品が多数存在しています。2022年は、シリーズ最多となる45種類のラインナップを誇り、中には「こんなものまであるの?」とびっくりしてしまう一品もありますよ。
今回ピックアップした2種類も、見たら「はじめて知った…」「あの高級食材が!?」と驚いてしまう方が多いはず。開発担当である三瓶さんへのインタビュー内容なども交えながら、実食レポートをお届けします。
今回ご紹介する商品はこちら
こちらが、今回ご紹介する「伊達焼」と「のどぐろ蒲」(各・税込108円)です。
前者には「伊達巻なら聞いたことがあるけれど…」と、後者には「え、のどぐろってあの高級魚の!?」と、疑問や驚きを抱いた方も多いと思います。
関西ではおなじみ!「伊達焼」が新登場
こちらは「伊達焼」です。おせちの定番食材「伊達巻」とよく似ていますが、こちらは生地を巻かずに厚く成型したものなのだとか。今年から登場する新商品の1つですが、なんでも関西では定番なのだそうですよ。
製造を務めるのは関西の有名メーカー「別寅(べっとら)」で、「100円おせち」シリーズの商品を開発するのは初めてなのだとか。
開発担当の三瓶さんによると、「伊達焼」をはじめとする「ご当地おせち」が誕生した背景には、ローソンストア100で販売している「ご当地おでん」が好評だったことなどがあるそうです。ちなみに、今後も日本各地の「ご当地おせち」を取り入れていきたいと考えているそうです。
パッケージから取り出してみましたが、「伊達巻」と色こそ似ているものの、その見た目は玉子焼きに近い感じ。それにしても、なぜ関西では巻かれていないのか…理由がとても気になります。それとも、現地の方からしてみれば、逆に「どうして巻くの?」と不思議に感じるのでしょうか。
スライスして食べてみましたが、味の方向性は同じ…。ですが、「伊達巻」に比べるとむっちりと固めの食感で、より甘さが強い印象。お菓子っぽさが増したような感じで、これは「伊達焼」ならではの味わいかもしれません。
のどぐろを使用した高級志向の蒲鉾
そして、こちらは「のどぐろ蒲」。商品名からもわかるように、高級食材として知られるのどぐろのすり身が使われています。108円(税込)を実現できる理由は、原材料を安価で確保できるよう、1年以上前から計画していた点などが挙げられるそうです。
また、三瓶さんによると「のどぐろ蒲」を製造しているメーカーは、元々のどぐろやふぐを使用した蒲鉾を作っていたのだとか。そのノウハウがあったからこそ、商品の実現に至ったそうです。
製法にもこだわりがあり、こちらは山口県の伝統的な「焼き抜き」で作られているのだそう。萩市観光協会によると、一般的な蒲鉾が蒸して作られるのに対し、こちらは遠火で焼いて作られる点が特徴なのだとか。
のどぐろのすり身が使用されていることもあってか、ローソンストア100で販売されている一般的な蒲鉾に比べるとやや小さめな感じ。しかし、それでもなかなかのボリュームを有しています。
筆者は「100円おせち」シリーズの定番人気「御蒲鉾 赤板」も食べてみましたが、そちらと比べてやや硬めで弾力を感じます。また、甘さよりも魚介の旨みや塩気が勝っている印象。わさびや醤油などをつけずに、単体でそのままいただきたいリッチな味わいと言えるかもしれません。
定番から変わり種まで!幅広い「100円おせち」の世界
定番だけでなく「ご当地おせち」や高級志向の一品と様々なタイプの商品が揃う「100円おせち」シリーズ。まだチェックしたことのない方は、今年はぜひ食べてみてはいかがでしょうか?
筆者:松本陸杜/ライター
カルチャー系メディアを中心に活躍するフリーライター。ジャンル問わずさまざまなコンテンツを執筆している。なかでも食レポに関するワーディングに定評がある。週5日はコンビニに通う、コンビニ情報通。戦略を考えながら対戦するカードゲームが好き。