一見簡単に読めそうな言葉が、実は意外な読み方をする…なんてことはしばしばあるものです。
もしかしたら、今回ご紹介する「咽下」も、その1つかもしれません。
さて、いったいなんと読むのでしょうか?
「咽下」の読み方!
「咽」はあまり目にすることがないかもしれませんが、おそらく多くの方が、なんとなく「いん」と読んだはず。「原因(げんいん)」「因果(いんが)」の「因」とよく似ていますし、それも当然かもしれません。
しかし、たしかにこの言葉は「いんげ」と読みますが、実はあと2つ読み方があります。これらは、ノーヒントではちょっと当てられないかもしれません…!
それでは、ここでヒントをお伝えします。
実は「咽下」は、これらの読み方をする場合「嚥下」と書くことができるんです。
…もうわかりましたよね?
そう、残る2つの読み方は「えんか」「えんげ」でした!
「咽下」について
「燕」は「つばめ」や「えん」と読む漢字ですよね。「つばめげ」と読むのはさすがに不自然、それに「咽下」とも書くならば…?
ヒントを元に、それぞれの要素を組み合わせることで、正しい読み方にたどり着けた方も多いと思います。
なお「えんか」と「えんげ」は同じ意味です。それでは、辞書で確認してみましょう!
〘名〙 物を飲み下すこと。延髄を中枢とする反射運動によって胃に送りこまれる。えんげ。
出典:『精選版 日本国語大辞典』小学館
私たちが日常的に行っている動作を表す言葉でしたね。
ちなみに「咽」には「のど」という読み方もあります。こちらは、もちろん口の奥にある部分のこと。「咽」の「下」と書く「咽下」に、「物を飲み下すこと」という意味があるのは、意外と字面通りであると考えられるかもしれませんね。
まとめ
いかがでしたか?
「咽下」は「えんか」「えんげ」と読みます。
ぜひこの機会に覚えて、ご家族やご友人にも教えてあげてくださいね!