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「信太鮨」はなんと読む?読めたらスゴい難読漢字、正解は?

  • 2022.8.2
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「心」に「太」と書いて「ところてん」など、食べ物の中にはしばしば、思いもよらない漢字表記がある場合があります。

今回ご紹介する「信太鮨」もその1つ。日常的に食べる機会も多い、とある料理の名前ですが…。

さて、いったいなんと読むのでしょうか?

「信太鮨」の読み方

「信」は「信心(しんじん)」や「信仰(しんこう)」など「しん」と読むことが多いですよね。「太」は送り仮名をつけて「太い(ふとい)」、もしくは「太郎(たろう)」など、人名で「た」と読むと思います。

しかし、「信太鮨」の読み方には、これらを組み合わせるだけではたどり着けないかもしれません。 「鮨」は「ずし」と読むので、「信太」をどう読むか考えてみてくださいね!

頭文字は「し」で大丈夫ですよ。

…それでは、正解を発表します。

正解は「しのだずし」でした!

「信太鮨」について

ちなみにまた、「しのだずし」は「信田鮨」とも表記することができます。

使用されている漢字からもわかるように、「信太鮨(しのだずし)」は「鮨」の一種です。

しかし、こちらに魚は使いませんよ。「え? そんな鮨あったっけ…」と困惑されているかもしれませんが、答えを聞いたら「食べたことある!」となるはずです!

〘名〙 (狐は油揚を好み、信太の狐の伝説が有名であるところから) 甘辛く煮含めた油揚の中に酢飯をつめたもの。稲荷鮨。

出典:『精選版 日本国語大辞典』(小学館)

 

そう! 「しのだずし」と言われてもわからなかったかもしれませんが、実は「稲荷鮨(いなりずし)」のことなんです。

では、名前の由来にもなっている「信太の狐」とは、いったいどのような存在なのでしょうか?

大阪府和泉市の信太山の森に住んでいたという、伝説にみえる白狐。平安時代、葛(くず)の葉という美女に化けて京の陰陽師安倍保名(あべのやすな)とちぎり、一子晴明をもうけたが、その正体を知られて「恋しくばたづね来てみよいづみなるしのだの森のうらみ葛の葉」の一首を残して古巣へ帰ったという。浄瑠璃、歌舞伎などに多くとり上げられている。葛の葉。

出典:『精選版 日本国語大辞典』(小学館)

 

「浄瑠璃、歌舞伎などに多くとり上げられている」とあるように、「信太の狐」を題材にした文学作品はたくさんあります。興味を持たれた方は、ぜひ調べてみてくださいね!

まとめ

いかがでしたか?

「信太鮨」は「しのだずし」と読みます。

もし「稲荷鮨」を食べた際は、このような呼び名があることを、ぜひ思い出してくださいね!