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うちの社員食堂。(Saori Masuda)

  • 2015.10.7
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他社の社員食堂ってちょっと覗いてみたいと思いませんか? 今年初め、グラウンド・ゼロに新しく建てられたワールド・トレード・センターに転居したコンデナスト社の社員食堂。以前のタイムズスクエア社屋の社食はあのフランク・ゲーリーによって設計されたものとして有名でしたが、新社屋はというと、遠くに自由の女神が見えるビル群の景色に誰もが一度は溜息をもらすという絶景が売りの食堂。名物エディターたちの胃袋を満たすコンデナスト社の社食(カフェテリア)、是非のぞいてみて。

エディターたちのスタイル維持の秘訣はやっぱりサラダ?

アメリカン ヴォーグ編集長のアナ・ウィンターを始め、20誌ほどのスタイルコンシャスなエディターたちが3400人も通うコンデナスト社。その社員食堂の中央あるのはもちろん大きなサラダバー。しかも自分たちで盛り付けることができる長〜いサラダバーが2台! それ以外にもチョップドサラダといって、好みの材料をシェフたちに伝えてカットしてくれるスタンドもある。さらに、急いでいる人もしくは面倒くさがり屋のためには、すでにパックになったものがショーケースに並んでいる。健康とスタイル維持の秘訣は、当たり前ですがやっぱりサラダですね。

ファッショニスタにとってデトックス水は当たり前です。

もう聞き飽きたかもと思う「デトックス」という言葉ですが、ここの社食にあるのはジュースではなくお水。日替わりでレモン&ローズマリー、ミント&レモンなどさまざま。たかがお水、されどお水。健康志向はこんなところにもあらわれています。そして、言うまでもなく、調理された料理(サラダなどではない)のベジタリアンスタンドも、もちろんあります。この日はラザーニャ、キノコのオリーブオイル漬けなどのイタリア料理が並んでいました。

香ばしさがたち込めるステーキの国のお肉スタンド。

スタイルコンシャスとはいっても、サラダだけではやっぱり活力が湧かないもの。お昼どき、長蛇の列ができるのはアメリカ人の国民食、ステーキ、ハンバーグなどを目の前で焼いてくれるお肉スタンド。香ばしさにひかれて、ダイエット中にもかかわらず思わず並んでしまう人もきっといるほど、ステーキエリアは良い香りがたち込めています。常設のスタンドは、ステーキ以外にサンドイッチも。パンの種類、ハムや野菜の種類は数十種に上り、その中から自分の好みに合わせたコンビネーションのサンドイッチを作ることができます。

日本人シェフによる寿司スタンドも!

週あるいは月替わりスタンドには、日本人シェフが握る寿司スタンドやベトナム風サンドイッチ(バインミー)などがある。寿司はメニューから選ぶことも、お好みをお願いすることも可能! バインミーは3種のお肉と10種の野菜から好きなものを選び、最後にトッピングするパクチーを多めにするなど、好みに合わせて作ってくれる。

最も刺激されるのは強烈なオーラを放つ名物エディターたちの姿。

グラウンド・ゼロに新しく建設された高さ541メートル、104階建てのワールドトレードセンターの34階にある社員食堂からの景色は素晴らしく、ヨットハーバーや自由の女神などが見える。もちろん、場所が場所だけにビルに入場するときのセキュリティは空港並みに厳しく、社食も社員証を持っているコンデナスト社の社員と一緒でないと原則的には入ることができない。エレベーターは、乗る前に止まりたい階を指定しなければならず、一度乗ったらエレベーター内には他の階を押すボタンがない。あまりのセキュリティの厳しさにちょっとビビるのだが、エレベーターを降りて視界が開けて海が見える景色が見えてくるとそんな怖さは忘れてしまう。わたしが行ったこの日、エレベーターではアナ・ウィンターが書類に目を落としている姿、社食ではヴァニティフェア誌編集長のグレイドン・カーターが食事している姿が見受けられた。何気ない日常の風景の中で、ものすごいオーラを放っていた彼らの姿を見て、何事も一生懸命頑張ろっとわたしの心も胃も良い刺激を受けた日になりました。

参照元:VOGUE JAPAN

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