マイケル・ジャクソンの子どもたちがトニー賞授賞式に登場！

6月12日にニューヨークでトニー賞授賞式が開催され、マイケル・ジャクソンの子どもが仲良くレッドカーペットに登場した。

第75回トニー賞授賞式でのパリスとプリンス。（2022年6月12日、ニューヨーク） photography: Abaca

兄妹の仲の良さは変わらない。プリンス・ジャクソン（25）とパリス・ジャクソン（23）が6月12日、トニー賞授賞式のレッドカーペットに登場した。マイケル・ジャクソンが1990年代、当時の妻デビー・ロウとの間にもうけた子どもたちだ。キング・オブ・ポップスことマイケル・ジャクソンによる1992年ワールドツアー「デンジャラス・ツアー」の舞台裏を描いたミュージカル『MJ The Musical』が10部門にノミネートされ、ふたりは2009年に亡くなった父親にオマージュを捧げにやってきたのだ。

「父がポピュラーミュージックを永遠に変えたと多くの人が思っています。それに反論するつもりはありません。でもみなさんがご存じないかもしれないこと、それは父が映画や舞台のミュージカルが大好きだったということです」と、プリンス・ジャクソンは壇上でスピーチを始めた。「だからこそ今宵、ミュージカル部門の最初のノミネート作品として『MJ』をご紹介できることを大変光栄に思います。父の代表的なヒット曲の数々を散りばめながら、父の複雑で輝かしい才能に目を向けた舞台です」

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ジャネット・ジャクソンを叔母に持つふたりは、父親役を演じたマイルズ・フロストとも交流を深めた。マイルズ・フロストはこの作品でミュージカル部門の主演男優賞にノミネートされている。脚本はピューリッツァー賞を2度受賞したアメリカの劇作家リン・ノッテージ、振付はトニー賞受賞歴のあるクリストファー・ウィールドンが担当している。

今年の2月の舞台初演にはマイケル・ジャクソンの子ども3人全員が集まった。プリンスとパリスにはビギという20歳の異母弟がいる。代理母から生まれ、好奇の目から守られて父親に大事に育てられた。めったに公の場に姿を見せず、兄姉のようにトニー賞授賞式にも来ることもなかった。いずれにせよ、『ネバーランドにさよならを』のドキュメンタリーが取りあげたマイケル・ジャクソンの性的虐待疑惑に関してはこの晩、誰も口にしなかった。