【賢い女は使い分ける】発信と情報収集に活用。今ドキ女子のSNS事情。
【アンアン総研リサーチ】vol.68 文・高橋ひとみ
あなたは一日、どれくらいSNSを利用していますか? 今やSNSを開かないことのほうが少ないのではないでしょうか。電車の中では、本や新聞を読むよりも、スマホでSNSをチェックしている人のほうが多いくらい……。すっかり当たり前の光景となりました。
電車の移動時間に、暇ができた隙に、夜寝る前に……。スマートフォンが普及してから、いつでもどこでも受信・発信できて人と繋がるSNSが、私たちの生活の基盤になりつつあります。それはプライベートを超えて、ビジネスでも利用されるようになっていきました。
商品やイベントのPR告知など、ターゲットとする層への拡散威力ははかり知れません。SNS上であっという間に有名人になれちゃうし、何億円も稼ぐことも可能な世界です。続々登場しては、生き残ったり衰退したり、世代交代していくSNSのツール……。
20〜30代の女性は、いまどきは何を使っていて、どう使い分けているのか!? anan総研メンバー200名に調査してみました。
ビジネス用途のNo.1はFacebook。
ビジネスでよく使うSNSのNo.1はFacebookでした。
「同じ事業部の人たちだけのグループがあって、そこでいろいろ報告しあっています」(26歳・事務職)
「クライアントの担当者さんやモデルさんとの連絡手段として使います。グループをつくって進捗管理などをします」(28歳・経営者)
「友達が多いのでその繋がりでいろんな仕事の依頼をもらったり、グループがあるので個別に話ができるからビジネスツール的に利用しています」(29歳・自由業)
一番の理由は、グループチャットがしやすいこと! 会社の同僚やクライアント担当者とも繋がりやすく、各プロジェクトごとにグループを作ってやりとりしているみたいですね。イベント作成やシェアなど告知もしやすいです。
「撮影とかモデル業の仕事で使います、逆に本業のことはSNSでいっさい書かないです」(27歳・教育関連)
「本名フルネームで登録してるから、撮影依頼などがあってもどんな人か検索できるから安心」(30歳・その他)
「本名載せているため。取引先の方や会社の人と友達だからプライベートなことではあまり使いません」(29歳・営業)
FacebookがほかのSNSと違うことは本名フルネーム登録であること。信頼度は高いようですが、逆にどこの誰かすぐに特定できてしまうため、会社の人に見られている意識を持って投稿しないと、陰で笑われていたり信用を失う可能性も……?
そして調査によると、2位はTwitter、3位はブログでした。Twitterのフォロワー数はブロガーや読モとして立派な“武器”になりますし、ブログは今やPV数によって広告ビジネスになりますよね。
一方で、プライベートな投稿をよくするSNS、No.1は……。
プライベートでの利用No.1はInstagram
圧倒的だったのがInstagramでした。
「ファッションや趣味の食べたものを載せる」(24歳・営業)
「普段のコーデを載せる」(19歳・学生)
「自分の日記がわり。自己満足」(28歳・事務職)
「子供の写真を載せて成長記録のようなものにしてる」(30歳・主婦)
Instagramはまさに自分コレクション。自分が好きなものの好きな部分だけを切り取って、気軽に載せることができます。ファッションや食べ物、子どもの写真など、人に見せるというよりも自分の日記のように利用している人が多いようです。
「ほとんど写真だけでいいので、文章とか考えずにおしゃれなものを好きに載せられるので好きです」(32歳・その他)
「写真が大好きだから、最高の思い出の一瞬一瞬を切り取って、おしゃれに加工できるインスタが1番好き! 日常の様子を載せているけど、良い部分しか載せない。自己満足です」(28歳・経営者)
一番多かった声が「Instagramは自己満足」。Instagramは、特別な発信をする場というよりは、日常の良い部分をちょっとおしゃれに切り取ってコレクションするという感覚。そのため、仲良い友達のみ閲覧できる承認制にしている人が多いみたい。
「気軽になんでも載せられるように、承認制にして、仲のいい友達のみ許可しています!」(22歳・事務職)
「Facebookは表面的な友達も多いが、Instagramは仲良い友達のみを承認して、友達との写真や今日なにした系の報告をしている」(28歳・その他)
また、Instagramは、ほかのツールと連動させやすいというメリットも。
「ほかのSNSとシェアして連動させやすいから、Instagramを中心に使います」(31歳・事務職)
ちなみに、プライベートでの利用は2位がFacebook、3位がTwitterでした。Facebookは旅行や趣味の写真をアルバムでまとめて投稿することができるので、確かにプライベート利用に適しています。
情報収集の早さでNo.1はTwitter
情報力で圧倒的だったのは、Twitter!
「ニュースやまとめサイトがタイムラインに流れてきて、読みやすいから」(30歳・その他)
「自分が気になる分野のアカウントをフォローすれば、トレンド情報を得ることができる。誰かの生の声も拾うことができる」(20歳・学生)
「リアルタイムでいろんな人の意見が見られるので」(34歳・IT関連)
「地震速報とか便利! NHKニュースも早くて情報を知るのに最適です」(28歳・その他)
「情報が一番早い!」(33歳・事務職)
ニュースまとめサイトや、自分の趣味趣向に合ったアカウントをフォローすれば、みずから検索しに行かなくても、定期的に情報が入ってくるので便利という意見が多かったです。また、ハッシュタグやキーワードを利用すれば、リアルタイムでいろんな人の意見を見ることができます。Twitterは、FacebookやInstagramよりも外向きである点が情報収集に適しているようです。
「今この瞬間に一番話題になっていることが見つけやすい。FacebookやInstagramはあくまで友達の中でなので、世の中のとは少しズレていそう」(28歳・その他)
「世界中とつながりやすい」(32歳・マーケティング)
Twitterは、他のSNSよりもリツイートが手軽なため、拡散しやすいですよね。ただし、ちょっとしたツイートも多くの人のリツイートによって、一人歩きしていくので、良くも悪くも注意が必要です。また、情報収集2位はfacebookでした。友達がシェアしたり、「いいね!」した記事が自分のタイムラインに入ってくるので、その人の趣味趣向を垣間見ることができたり……。
そして、「気分転換したい! やる気をあげたい!」と、モチベーションをあげるSNSのNo.1は……。
モチベーションを高めるNo.1はInstagram
「自分がファッションアイコンにしている好きな歌手とか、芸能人のおしゃれな写真を見られるのでモチベーションに繋がる」(20歳・学生)
「フォローしている好きな女優さんのオフ風な写真をたくさん見ることができるから。ブログよりも写真中心で見ているのが楽しい」(28歳・その他)
「モデルやフリーで仕事している人の素敵な投稿を見て、私もそんな理想の暮らしをするために気を抜かずに頑張ろうという気になれる!」(29歳・営業職)
Instagramは文章よりも写真が中心。おしゃれでかわいい写真をたくさん見ることができるので、ファッションの参考にしたり、こんな生活できるように頑張ろうとモチベーションに変えているようです。また、Instagramはファッション系が強い! ファッションやネイル、ヘアの参考にはもってこいのSNSです。タグで検索すると、さまざまな人の投稿が一覧で見られるので、グッとテンションもアップ!
「Instagramはタグで探しやすい。『服』『ネイル』など見たいものを検索してみて、こういうのやってみよう! とモチベーションを高めています」(24歳・マーケティング)
2位は、またまたランクインFacebookでした。Facebookは友達のキラキラした写真や近況報告が見やすいので、自分も頑張ろうと刺激をもらえますもんね……。やはりFacebook強し!
ここまで、SNSを特徴に合わせてうまく使い分けている人が多いことがわかりましたが、さらにSNSを利用する上で気をつけていることも聞いてみました。
「すべて正しい情報だと思わないようにする」(29歳・デザイン)
「依存しすぎない。無意識で開かないようにする」(26歳・IT関連)
SNSはあくまでもひとつのコミュニケーションツール。誰かの私情を含んだ情報であることを忘れずに、依存しすぎないことが大切ですね。
発信側としても、
「リアルタイムで情報をあげすぎない」(31歳・事務職)
「ネガティブなことは発信する価値がないから絶対しない」(28歳・経営者)
「自慢写真ばかりにならないよう配慮する」(27歳・事務職)
「個人情報、位置情報などは載せないようにしています」(20歳・学生)
など、どこで誰が見ているかわからないし、ネット上に一生残ることを考えて投稿するよう心がけているようです。また、自分だけでなく他人の写真を許可なく勝手に載せない、タグ付けしない、映り込んでしまった知らない人の顔はスタンプで隠すなど、他者へのフォローも忘れません。
いつでも簡単に発信できるようになった今。逆を言えば、簡単に個人にリーチできてしまう時代でもあります。SNSの特徴を利用して、マナーを持って賢く楽しく使える女性になりましょう!