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【南青山】文豪にも愛された1935年創業の老舗で華やかで上品な季節の和菓子を「菓匠 菊屋」

  • 2022.6.16
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6月16日は和菓子の日ですね。和菓子と聞いて即座に思い浮かんだのが、昭和10年創業の老舗「菓匠菊屋」。宮家はじめ茶道関係者、政財界の方々など美食家たちが足繁く通うという歴史ある老舗の和菓子店です。故・向田邦子さんも常連の一人だったそう。 以前のレトロな店構えを覚えていますが、1年ほど前からビルの9階に。季節を切り取ったような優美で上品な和菓子の味わいはそのままです。

出典:リビング東京Web
出典:リビング東京Web
華やかで上品な和菓子という小さな芸術品

凛とした美しさで季節を彩る上生菓子を2つ選びました。伝統の技と材料を選びながら丁寧に仕上げたその姿の華やかさだけでなく、異なる餡を使い分ける細やかさによる絶妙な味わいに心が安らぎます。

出典:リビング東京Web

上生菓子「清流」は、雨の日が続く梅雨の時期にも涼やかで美しい印象を与えてくれる茶席菓子です。鮎が清流を泳ぐ姿に初夏の水面を感じながら、青く冴えた新茶とともにいただきました。紫陽花を思わせる「額の花」もかわいらしい外観の季節限定の味わいです。

出典:リビング東京Web

細やかな手仕事と繊細な色彩の和菓子は小さな芸術品のよう

出典:リビング東京Web
作家の故・向田邦子さんも常連だった

早い時間に訪れてしまい、作家であり脚本家の故・向田邦子さんがこよなく愛したと言われる「水羊羹」はまだ準備できていないとのこと。残念。「自分は脚本家というより水羊羹評論家であるという方がふさわしい…」とエッセイにも記したという逸品です。

出典:リビング東京Web

向田邦子さんがお店を訪れた時の写真が飾られています

5月中旬ごろから9月上旬ごろまでの期間限定販売とのことなので、和菓子の日には間に合いませんでしたが、近々連絡を入れてから伺います。

出典:リビング東京Web

向田邦子さんの著書「眠る盃」には水羊羹だけではなく「唐衣」という鮮やかな和菓子も紹介されているそうで、こちらも以前から気になっていたもの。5色の寒天を使ったうっとりするビジュアルです。各色それぞれに味わいが異なり、シャリっとした砂糖菓子の中に寒天の食感がレトロな味わいです。

出典:リビング東京Web

涼やかな水面と蛍を表現した絵画のような「水辺の蛍」。うちわや波や蛍を模した小さな菓子たちを愛でながら、お家で優雅なお茶会を楽しむ贅沢は梅雨真っ只中の“雨の休日”のイベントに良さげです。

山種美術館のカフェでも菊家製オリジナル菓子が

広尾の山種美術館の「café椿」では展示されている作品にちなんだここだけの「菊家」のオリジナル和菓子を楽しむことができます。ゆったりとした空間の美術館のカフェでいただいた華やかな色彩の和菓子が、表参道の菊家さんのものだと知り、なるほどと思ったものです。

華やかな流行の発信地である原宿・表参道界隈にも少し路地に入ってみると老舗の和菓子屋さんがいくつかあります。上質な素材を使って、伝統の技で季節や旬を織り込んだ華やかなビジュアルの和菓子は実は意外とヘルシー。相変わらず世界中で人気上昇中の日本茶とともに、美しい和菓子を今一度味わってみては?

出典:リビング東京Web

菓匠 菊家 住所:東京都港区南青山5-13-2菊家BLDG9階 アクセス:東京メトロ千代田線・半蔵門線・銀座線、表参道駅から徒歩5分 TEL:03-3400-3856 営業時間:9:30〜17:00(売り切れ次第終了) 定休日:日曜、月曜、祝日 公式URL:https://www.ycraft.co.jp/kikuya/

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