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腸内美人になるにはどっち!? 「ドライフルーツvsフレッシュフルーツ」徹底比較!

  • 2015.10.5
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“食欲の秋”が到来して、日に日に食欲が増え、間食が増えてきている大人女子は多いのではないでしょうか。

美容や健康に気を抜かない賢明な大人女子の中には筆者もオススメしている“ドライフルーツ”と“ナッツ”を間食用として常備している人も多いと思います。一方で、ダイエットに欠かせない“酵素”を摂るために朝食で生フルーツを食べている人も少なくないでしょう。

そこで今回は栄養学のスペシャリストでもある筆者が、“第二の脳”とも呼ばれている腸内美人になるためには“ドライフルーツ”と“フレッシュフルーツ”はどちらがいいのか検証した結果をご紹介します。

 

■栄養がギュッと凝縮されているのは…

文部科学省の食品データベースにて、生・ドライいずれも掲載のある秋が旬のフルーツ“いちじく・柿・プルーン・バナナ・葡萄”の5つ成分を見比べてみたところ、決定的に違うところはドライフルーツには“ビタミンC”がほどんど含まれていないことでした。それは、加工をする際に“ビタミンC”がほぼ失われてしまうから。

ですが、ドライフルーツは食物繊維やカルシウム、マグネシウム、カリウム、鉄、亜鉛といったミネラルがギュッと凝縮され、フレッシュフルーツより効率よく栄養を摂ることができます。

また、皮をむいたり、種を取り除いたりといった手間がかからず、持ち運びやにも便利で手軽に食べられるため、忙しい現代人には“ドライフルーツ”が合っているかもしれません。

しかし、ドライフルーツは加工の段階で砂糖をコーティングしているものが多いため、フレッシュフルーツと同じ量を食べてしまってはフレッシュフルーツの何倍ものカロリーを摂取してしまうので気を付けましょうね。

 

■話題の「酵素」をとるには…

人の体には3,000種類もの酵素が腸内環境を整えるほか、体のさまざまな働きを手助けして、その酵素の働きによって生命が維持されています。ですが、アラサー世代になると次第に体の中の酵素が減ってきて食べ物から補うことが必要になるのです。でも食べ物から摂取しようとしても、酵素は40~60℃の“熱”を加えると活動が止まってしまうのです。

生のフルーツには酵素が含まれていますが、ドライフルーツは乾燥機の中で高温で乾燥されているため、酵素摂取の面では期待できないと言っていいでしょう。中には天日干しの物もありますが、こちらも乾燥後、高温殺菌されてから包装されることが多いので、酵素を摂りたいのであれば“フレッシュフルーツ”を食べるのがよいでしょう。

 

■朝食には食べるのは…

酵素を摂るという意味でも、朝のビタミンチャージにも朝食にはやはり生の“フレッシュフルーツ”がオススメです!

ただし、これから気温が下がる時期は体を冷やすと言われている南国地域のフルーツであるパイナップルやマンゴーは避け、寒い地域栽培されるこれから今が旬のぶどうやりんご、ベリー類など中医栄養学でいう“温”とされる果物を摂るといいでしょう。

 

■間食に食べるならやっぱり…

ビタミン類などの摂取は期待できないものの、食物繊維が豊富のレーズンやプルーン、あんずなどの“ドライフルーツ”は間食にピッタリ! 食後血糖値の上昇度を示すGI値も低く、噛み応えがあるので、十分な水分と一緒に摂れば夕食の食べ過ぎを防ぐことが出来ます。

定番のプルーンやパイン、いちご、さんざし、キウイの他にもカシスやグァバ、ローズヒップ、スターフルーツ、ピタヤなど最近は多くの種類があり、甘みの中にも酸味や苦味を楽しめる物もあるので、自分好みのミックスドライフルーツを作ってみるのもいいかもしれませんね!

 

■アルコールの前には旬の「あの果物」を食べるといい!

これから旬を迎える“柿”には渋味成分のタンニンとデヒドロゲナーゼという酵素が、アルコールの分解途中でできる毒性のあるアセトアルデヒドの分解を促進させる働きをしてくれるため二日酔いに良いとされています。

また、柿にはカリウムも含まれているため、水分の代謝や利尿作用があります。飲み会の前に食べたり、飲み過ぎて二日酔いの時には“柿”を食べてみてください!

 

トータルしてみてみると、フレッシュフルーツ、ドライフルーツともにそれぞれバランスよく必要なタイミングに摂取するのが一番でしょう。ただし、腸内環境を整えて“腸内美人”になるには“酵素”が重要な役割を果たしてくれるので、“フレッシュフルーツ”を摂取するのがいいですね。

【著者略歴】

※ SAYURI・・・長年の医療業界での経験を生かし、健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーとして執筆活動や講演活動をする傍らNPO法人予防医療推進協会の理事長も務める。

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