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寝不足が続くと体重が一向に減らない理由

  • 2022.6.14
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睡眠時間を切り詰めれば、ウエストが太くなる。肥満専門誌『Obesity』掲載の論文によると、寝不足は本当に代謝の敵。

4時間しか寝ない日が5日続くと、安静時の代謝率(安静時に消費されるカロリーの量)が3%近く低下して、1日の消費カロリーが42kcal減ってしまう。これは、小さいスニッカーズを1本食べたのと同じこと。

この理由は定かではないけれど、研究チームはホメオスタシス(恒常性)との関連性を疑っている。ホメオスタシスは、すべてを一定の状態に保とうとする体の機能。米ペンシルバニア大学ペレルマン医学部の博士研究員で、この論文の執筆を率いたアンドレア・スペース博士の話では、夜更かしして寝不足になると、体は翌日のカロリーの消費量を減らす(代謝を下げる)ことでバランスを保とうとする。しかも、眠いときはジャンクフードが食べたくなるので、カロリーを摂りすぎてしまうリスクが高い。

スペース博士の過去の研究でも、寝不足の被験者はカロリーの摂取量が1日500kcal増えるという結果が出ている。これはおそらく、寝不足によって空腹感をもたらすホルモンが活発になり、満腹感をもたらすホルモンが不活発になるから。

「これは、カロリーの摂取量が消費量を上回っている状態です。この状態が長く続けば、体重は増えるでしょう」とスペース博士。

でも、睡眠の習慣は比較的早く改善できる。スペース博士の研究でも、12時間のリカバリー睡眠を1度とっただけで、被験者の代謝が正常な状態に戻った。

もし、ダイエットをしたいのに寝不足が続いている人は、まずは睡眠時間を確保することから始めてみては?

※この記事は当初、アメリカ版メンズヘルスに掲載されました。

※この記事は、アメリカ版『Prevention』から翻訳されました。

Text: Marygrace Taylor For MensHealth.Com Translation: Ai Igamoto

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