疲れを癒やしにサウナに行くと...？　ミステリアスな女性との出会いを描いた漫画『escape』

日常の中の非日常を描いた創作漫画やエッセイ漫画をTwitterやnoteで発信している、takamori（@em0z）さん。

今回のお話の主人公は、写真家アシスタントをしている女性。出張が多く、夫ともまともに会えない日々が続く中、ふと「今の生活」について考えます。そんな女性が疲れを癒やすために行ったサウナでの「不思議な出会い」の物語です。

幽霊とサウナに入った話 / escape

サウナから出て一息つき、目を開けると、一人の女性の黒い影。思わず手を掴むと、少し嫌そうな顔をした、長い髪の女性が現れました。

アシスタント女性にだけ見えているのか、外に裸でいても誰も気にしません。そんな女性に「さっきは急に掴んでごめん」と服を差し出すと、切ない表情を浮かべてぎゅっと服を掴みます。一緒にロウリュへ行こうと接してくれるアシスタント女性に唖然としながらも、ロウリュを楽しみ、餃子とビールを共有すると、女性は笑って「好喝（おいしい）」と言い、そのまま泡のように消えるのでした…。

視点は切り替わり、アシスタント女性を見つめる女性。男性と仕事をし、結婚もしているアシスタント女性に対して「なんでも持ってて幸せそう」と、羨望の眼差しを送っていました。羨ましさと少しの嫉妬に、アシスタント女性についていき出張に忙しくする姿を近くで見ていたのかもしれません。

女性の正体は、生前遊郭で働いていた、古い美術品に住み着く幽霊？ 自由に生きられる現代の女性が羨ましくて現れたのかもしれませんね。アシスタント女性も幽霊の女性もスッキリとした気持ちになれたのでしょうか。

Twitter：takamori（@em0z）