今回ご紹介する難読漢字はこちら! 「文ける」です。
「文」は小学校で習う、とっても見慣れた漢字ですよね。しかし、送り仮名がついている状態を見たことのある方は、ほとんどいないかもしれません。
さて、いったいなんと読むのでしょうか?
「文ける」の読み方!
「文」は「文章(ぶんしょう)」や「作文(さくぶん)」などのように「ぶん」と読むことが多いですよね。そのため「ぶんける」と読んでしまった方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、残念ながら不正解! ちなみに「もんける」や「もける」でもないですよ。
ヒントですが、「文ける」は「斑ける」と書くこともできます。そして、読み仮名は送り仮名を含めて5文字です。
…いかがでしょう、そろそろわかりましたか?
それでは、正解を発表します。
正解は「もどろける」でした!
「文ける」について
「文」という漢字に、このような読み方があるなんて、驚かれた方も多いと思います。ヒントの漢字は「斑(まだら)」でしたが、なかなか正解にたどり着けなかったかもしれませんね。今回は、かなり難易度が高かったと思います。
さて、それでは「文ける(もどろける)」とはどのような意味なのでしょうか?
〘他カ下一〙 もどろ・く 〘他カ下二〙
① まだらにする。模様をつける。
② 入れ墨をする。
③ 身を苦しめる。
「文」は「文字(もじ)」のイメージが強いかもしれませんね。
でも、実は「文」を使った言葉に「文身(ぶんしん)」があり、こちらの意味が「入れ墨」となっています。
また、「模様」を意味する「文様(もんよう)」という言葉もあるんですよ。ちなみに「紋様」と書くこともできます。
これらを知ると、「文ける」が持つ意味にも納得できるのではないでしょうか?
まとめ
いかがでしたか?
「文ける」は「もどける」と読みます。
「文」のように簡単な漢字でも、意外な読み方をする場合もありますよ。気になる方は、ぜひ色々調べてみてくださいね!
※参考文献:『精選版 日本国語大辞典』小学館