やっと春がきたと思ったら、梅雨の時期になりもう夏は目前! 時間が経つのって本当に早いですよね。
さて今回は、過ぎてしまった春によく似ている難読漢字「舂」をピックアップ。こちらに送り仮名がついた「舂く」を、みなさんは正しく読むことができますか?
「舂く」の読み方!
「はるく」や「しゅんく」と読みたくなりますが、残念ながら不正解! 「春」に似てはいるものの、読み方まで同じではないですよ。
実は、この言葉には別表記があります。それが、こちらの「臼搗く」です。よく見ると、「春」の下部分は「日」ですが、「舂」の下部分は「臼」ですよね。
このままではわからない方もいらっしゃるかもしれません。そこで、ヒントをお伝えします!
「舂く」の読み仮名は4文字で、お正月にするあることに関係していますよ。
…これでもうわかりましたよね?
そう、正解は「うすづく」でした!
「舂く」について
まずは「舂く(うすづく)」の意味を確認してみましょう!
〘自カ四〙 (「うすつく」とも)
① 穀物などを臼に入れて杵(きね)でつく。
② (漢字「舂」の訓読) 太陽が山の端などにかかる。多く、太陽が没することをいう。
出典:『精選版 日本国語大辞典』小学館
お正月にするあることとは「餅搗き(もちつき)」のこと。子供のころ、地域の方々と一緒に体験したことのある方もいらっしゃると思います。ただ、「舂く」の場合必ずしも餅を作るとは限りません。
この漢字には「しょう」という読み方もあり、例えば「下舂(かしょう)」という言葉で使われます。意味は「日のうすづくこと。夕日の沈もうとする頃」と、②の意味に近いものとなっていますよ。合わせて覚えておいてくださいね!
まとめ
いかがでしたか?
「舂く」は「うすづく」と読みます。
「春」によく似ていますが、意味や読み方は全く異なっていましたね。興味を持たれた方は、ぜひ調べてみてくださいね!
※参考文献:『精選版 日本国語大辞典』小学館