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「虎落」=「とらおちる」?読めたらスゴい難読漢字、正解は…?

  • 2022.6.24
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今回ご紹介する難読漢字はこちら! 「虎落」です。

「虎が落ちる…?」と、不思議に思われた方もいらっしゃるかもしれません。しかし、もちろん人気の動物である「虎」が、崖や谷から落ちることを表す言葉ではありませんよ。

読み仮名は3文字となっています。さて、いったいなんと読むのでしょうか?

「虎落」の読み方!

「とらおちる」や「とらおとし」なんて読み方はしませんよ。

しかし、文字数が合っていればいいと言う訳でもありません。「こおち」と読んでも、もちろん不正解となっています。

「虎」は「とら」や「こ」、「落」は「落ちる(おちる)」や「らく」と読むことが多いですよね。実は「こらく」とも読みますが、もう1つ、とても面白い読み方があるんです。

はたして、それはいったい…?

そう、実は「もがり」と読むんです!

「虎落」について

「虎」に「落」と書いて「もがり」と読むなんて、初見ではまず思いつかなかったと思います。ちなみに「虎落る(もがる)」とも読むそうですよ。

ただ、読み方がわかっても「結局どういう意味なの…?」と、困惑されている方も多いことでしょう。

それでは、気になるその意味を、辞書で確認してみましょう!

〘名〙 (「虎落」は、中国で粗い割り竹を組んで作った垣のこと。用字はその転用)
① 竹を筋違いに組み合わせ、縄で結い固めた柵。また、枝を落とした竹を粗く編み合わせて家の囲いとした垣根や塀など。竹もがり。
② 枝のついた竹などを立て並べ、物を干すのに用いるもの。特に紺屋で紺掻きなどの干し場に高く作った設備。

出典:『精選版 日本国語大辞典』小学館

 

なお「矢来(やらい)」とも言うんだそう。ちなみに、こちらの名前を冠する「虎落笛(もがりぶえ)」というものもあります。

「楽器の名前?」と不思議に思われた方もいらっしゃるかもしれませんね。しかし、そうではありません。こちらは“音”の名称となっています。

〘名〙 冬の激しい風が柵(さく)や竹垣に吹きあたって発する、笛のような音。《季・冬》

出典:『精選版 日本国語大辞典』小学館

 

冬に、突然不思議な音が聞こえてきたことはありませんか? もしかしたら、それは「虎落笛」だったのかもしれませんよ。

まとめ

いかがでしたか?

「虎落」は「もがり」や「こらく」と読みます。

ぜひこの機会に覚えて、ご家族やご友人にも教えてあげてくださいね!