今回ご紹介する難読漢字はこちら! 「埋葬虫」です。
「埋葬(まいそう)する虫…?」と、不思議に思われた方も多いかもしれません。でも、実はそれが大きなヒントになっているんですよ。
さて、いったいなんと読むかわかりますか?
「埋葬虫」の読み方!
「埋葬と大きく関係する…なら、読み方はまいそうむし?」
上記のように考えた方も…それは大正解! でも、ほかにも読み方があるんです。
こちらの読み方は、その行動が大きく関係しています。「埋葬」とは「遺体、遺骨を土中に葬ること」です。
それでは、正解を発表します。
正解は「しでむし」でした!
「埋葬虫」について
なぜ「しでむし」を「埋葬虫」と書くのか、気になっている方も多いと思います。
先述したように、この昆虫のとある行動が関係しているんですよ。
① シデムシ科に属する甲虫の総称。体長四~四五ミリメートル。楕円形で平たいヒラタシデムシ類と、細形で上ばねが短いモンシデムシ類とが大部分をしめる。鳥獣の死体やごみ捨て場などに集まり、えさを土中に埋めて食べるものが多いので埋葬(まいそう)虫ともいう。日本には四〇種あまりが分布する。
② シデムシ科の甲虫、ヤマトモンシデムシの俗称。体長一四~二五ミリメートル。はねは短く腹端が裸出。全体に黒色で光沢があり、背面に二条の黄赤色横帯がある。本州以南の平地のほか中国、朝鮮などに分布し、小動物の死体によく集まる。
出典:『精選版 日本国語大辞典』
そう! 「しでむし」の仲間は「えさを土中に埋めて食べるものが多い」ため、このような漢字があてられたそうなんです。
さて、記載されている「ヤマトモンシデムシ」は「埋葬虫」の代表的な1種ですが、実は京都府を始め、一部地域では絶滅危惧種に指定されています。岐阜県のホームページによると、工事などによる環境悪化が、減少の理由として考えられるそうです。
まとめ
いかがでしたか?
「埋葬虫」は「しでむし」と読みます。
この他にも昆虫に関する難読漢字がたくさんありますよ。今後もご紹介して行きますので、ぜひお楽しみに!
※参考文献:『精選版 日本国語大辞典』小学館、京都府レッドデータブック2015