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カンヌで2冠達成!是枝監督の新作映画『ベイビー・ブローカー』が伝えるのは“人類愛”

  • 2022.6.1

5月31日、ソウルのCGV龍山(ヨンサン)アイパークモールで映画『ベイビー・ブローカー』のメディア試写会が行われ、是枝裕和監督と主演俳優ソン・ガンホ、カン・ドンウォン、イ・ジュヨン、IU(イ・ジウン)が出席した。

是枝監督初の韓国映画演出作となる『ベイビー・ブローカー』は、子供を育てられない人が匿名で赤ちゃんを預ける“ベイビーボックス”をめぐって縁を結ぶことになった人々の予期せぬ特別な旅程を描いた作品。先日のカンヌ国際映画祭で各国の観客・評論家に披露され、さまざまな話題を生み出しただけでなく、主演俳優のソン・ガンホが韓国人俳優初の「最優秀男優賞」を受賞。是枝監督は本作品で「エキュメニカル審査員賞」を受賞し、2冠の快挙となった。

人との関係を鋭く温かい視線で描いてきた是枝監督だけに、今回の『ベイビー・ブローカー』もヒューマニズムにあふれている。スタートは軽いが、最後にはすぐに席を立てないほど、驚くべき長い余韻をもたらす。

(写真提供=OSEN)左からカン・ドンウォン、IU、是枝裕和監督、イ・ジュヨン、ソン・ガンホ

『ベイビー・ブローカー』のテーマであり、メッセージは「家族」だ。しかし、そこからさらに進んで「女性の人権」を強調している。子供を産んで育てることは個人の選択であって、必須条件ではないというのだ。赤ちゃんの命も大事だが、その前に女性の権利と選択のほうがもっと大事であると呼びかける。

また、どんな悪条件の中で生まれた人だとしても、誰からも冷遇されたり、無視されてはいけないと強調する。この世に生まれ、生きていくすべての人の基本権利と生命権は尊重されるべきだと話している。

是枝監督特有の人類愛を感じられる『ベイビー・ブローカー』。韓国の観客からはどんな評価を受けるか、注目が集まる。

(記事提供=OSEN)

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