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夏バテよりタチが悪い!? 蓄積したダメージが表れる「秋バテ」の知識

  • 2015.10.1
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【男性からのご相談】

30代男性です。いわゆるガテン系の仕事で、ずっと体力には自信がありました。ところが、最近は胃もたれや頭痛、ダルさが続いています。涼しくなってきたので夏バテではないと思いますが、 病院に行っても異常なしでどうしていいか分かりません。年のせいでしょうか?

●A. この時期のダルさや不定愁訴は夏バテよりタチが悪いです!

こんにちは。健康管理士のSAYURIです。ご相談ありがとうございます。

これまで体力に自信があった方は、体の不調に対する不安や苛立ちも大きいことと思います。

近年よく耳にする“秋バテ”という症状の可能性が高いと思いますので、夏の生活習慣を振り返りながら考えていきたいと思います。

●夏バテと秋バテの違い

夏バテも秋バテも、病院で病名が付けられるとしたら“自律神経失調症”の場合が多いです。

炎天下の屋外とエアコンで冷えた室内のような、温度差が5度以上ある場所を出たり入ったりしていると、自律神経のバランスが崩れます。すると、体のさまざまな機能に支障が出る上に、暑いからと言って冷たい飲み物・食べ物を多く摂取するため、胃腸にも負担がかかってしまいます。

暑い時期にこの症状が出るのが、いわゆる“夏バテ”です。

一方、体力のある人は、こういった症状なく暑い時期を乗り越えることができます。しかし、実は体のダメージは着実に積み重なっていて、秋に入ったころに症状が出始める場合があります。これを“秋バテ”と呼びます。

●夏の生活を振り返ってみましょう

・終末やお盆休みになると夜遊びをしたり、バーベキューをしたりで暴飲暴食気味になっていた

・休日は海や山、テーマパークと体を休めることなく動き回っていた

・仕事から帰るとシャワーで汗を流し、Tシャツ短パンなどの薄着でずっとエアコンのきいた部屋で過ごしていた

・暑いので、ビールなどの冷たい飲み物や食事も冷たいものが多かった

・ほぼ毎日、アイスクリームやジェラート、かき氷を食べていた

該当項目が2つ以上あれば、夏の間に蓄積された疲れが今になって出ている可能性が大です。

秋は気圧が低くなり、ただでさえ自律神経のバランスが崩れやすくなる時期で、疲れのたまった体に追い打ちをかけます。ですから、実は夏真っ盛りの夏バテよりも秋バテの方がタチが悪いと言われているのです。

●男性も温活を

女性は男性に比べ筋肉量が少ないため、冷えには敏感です。夏でもエアコンによる手足の冷えを感じるので、体を冷やさないよう意識する人も多いでしょう。しかし、男性、特に外仕事をする人は嫌というほど汗をかくので、まさか内臓が冷えているなど考えることもなかったでしょう。

秋でも気温が高い日であれば、仕事終わりに一杯飲みたいのは冷たいビールやハイボールかと思います。ただし、せめておつまみはショウガをきかせた煮魚や納豆、くるみなど体を温める食材をチョイス。毎日おみそ汁を飲んで内臓を温めて、休日にはゆっくり体を休めるよう心掛けてくださいね。

【参考文献】

・総務省認証予防医学学術刊行物『ほすぴ』成人病予防対策研究会発行

●ライター/SAYURI(心理食育インストラクター)

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