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韓国勢がカンヌを席巻!俳優ソン・ガンホが主演男優賞、パク・チャヌク監督が監督賞

  • 2022.5.30
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「第75回カンヌ国際映画祭」で韓国からは『別れる決心』(原題)のパク・チャヌク監督が監督賞を、『ベイビー・ブローカー』の主演ソン・ガンホが主演男優賞を受賞した。同年のカンヌ映画祭で韓国人が同伴受賞したのは今回が初めてとなる。

また、韓国人俳優のカンヌ主演賞は、2007年に『シークレット・サンシャイン』で主演女優賞を受賞した女優チョン・ドヨン以来だ。デビュー後初めてカンヌ男優賞を手にしたソン・ガンホにとっても嬉しいことだが、韓国映画界にも新しい歴史が刻まれたと言える。

名前が呼ばれたソン・ガンホは喜びを隠せない様子でステージに上がった。スピーチでは「僕の家族も一緒に来たので、とても意味深いプレゼントになりそうだ。是枝裕和監督、ペ・ドゥナ、カン・ドンウォン、IU(イ・ジウン)、イ・ジュヨンにも感謝する。彼らを代表して僕が受賞したのだと思う」と謙遜した。

映画『ベイビー・ブローカー』スチール写真(写真=CJ ENM)

一方、2016年に出品した『お嬢さん』が受賞ならず、6年越しにトロフィーを手にしたパク・チャヌク監督も主演俳優パク・ヘイル、タン・ウェイや配給会社CJ ENMに感謝を述べた。

授賞式直後、ソン・ガンホとパク・チャヌク監督は韓国の取材陣と短い記者会見を行った。

ソン・ガンホはまず、感無量の様子で「(受賞して)パク・チャヌク監督の目を見た瞬間、とても嬉しかったし、祝い合う瞬間の感動が忘れられない」とコメント。

韓国俳優初の主演賞に輝いたことについては「賞をもらうために演技をするわけでもなく、そういう俳優もいない。良い作品に挑戦し続け、最高の映画祭に招待され、励まされ、受賞もするという一連の流れがあるのみだ。受賞が絶対的価値とは思わない。もちろん非常に幸せで光栄だけど、受賞が目標にはならない」と感想を述べた。

そして『ベイビー・ブローカー』で共演したペ・ドゥナ、カン・ドンウォン、IU、イ・ジュヨンを言及しながら「僕だけでなく、宝石のような俳優たちの熱演とアンサンブルがあった。僕が代表して受賞したのだと思う。彼らの価値が本当に大切だ」とし、「この賞が今後に影響を与えないことを願う。僕は変わりない。受賞前も、受賞後も、僕はただ良い話を観客に伝えるための努力を、今まで通りしていくつもり」と意気込んだ。

パク・チャヌク監督は「1つの作品では監督賞と主演賞が同時に出ないので、(ソン・ガンホと)違う映画で来たから受賞できたと思う」と切り出した。

『別れる決心』(画像提供=CJ ENM)

『別れる決心』は高い点数をもらったにも関わらず、最高賞のパルム・ドールには届かなかった。「惜しくはないか」という質問に対し、パク・チャヌク監督は「評点は受賞につながらない。僕たちは経験が多いので、よく知っている」と落ち着きを見せ、「むしろデビュー30周年にプレゼントをもらった気分だ」と、監督賞に大きな意味を与えた。

是枝裕和監督が手がけ、ソン・ガンホが主演した『ベイビー・ブローカー』は、日本で6月24日から全国ロードショー。パク・チャヌク監督の新作『別れる決心』は2023年に日本公開予定。

(記事提供=OSEN)

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