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年金を月20万円もらうために必要な年収はいくら?

  • 2022.5.28

現役時代の給与が多いほど将来の年金も多くなることはわかるけれど、具体的に自分がいくらもらえるのかはわからなくて不安……。そんな人も多いのではないでしょうか。そこで本記事では、もらう年金を月20万円、22万円、25万円の3パターンで想定し、それぞれいくら年収が必要なのかシミュレーションしてみました。

■年金を月20万円もらうには?

厚生年金に加入している人が月20万円の年金をもらうには、年収がいくら必要なのでしょうか。

厚生労働省の「厚生年金保険・国民年金事業年報(2019年度)」によると、会社員だった方が受け取る老齢厚生年金の平均は月額およそ14万6,000円となっています。

月20万円の年金を受け取るためには、平均以上の年収が必要です。具体的には、20歳から40年間加入する場合、その間の年収が800万円程度あれば年金額が月20万円前後になります。

■年金を月22万円もらうには?

厚生労働省が挙げているモデルケースでは、「夫婦2人分の標準的な年金額」が月額およそ22万円とされています(2021年度)。

このモデルケースで想定されているのは、「平均的な収入で40年間就業した夫」と「40年間専業主婦だった妻」です。ここでいう「平均的な収入」とは、年収530万円(額面)程度が想定されています。

22万円の内訳は、夫の厚生年金と国民年金の合計額が約16万円、妻の国民年金が約6万円です。

ちなみに、会社員や公務員などが加入する「厚生年金」では年収が将来の年金額に関係してきますが、「国民年金」は年収に関係なく、おもに保険料を払った期間によって年金額が決まるしくみです。

■年金を月25万円もらうには?

厚生労働省の発表によれば、会社員として働いて老齢年金を受け取っている人の平均受給額は、月額およそ14万6,000円でした。

ざっくり言うと、夫婦2人とも平均的な給与(年収420万円程度)で30年ほど働いているのであれば、2人合わせて月25万円程度になる計算です。

一方、1人で月25万円もらうのは至難の業です。厚生年金には上限があり、最大でも19万円程度です。それより多くもらうためには、受け取り開始時期を遅らせる、iDeCoを利用して自分で積み立てておくなどの工夫が必要になるでしょう。

■自分がもらえる金額を計算してみよう

年収500万円ほどの会社員であれば、老後に受給できる年金はだいたい月14~16万円程度、夫婦合わせて20万円を超える程度になるケースが多いです。

ただ、現在は共働きも一般的ですし、モデルケースにあてはまらない家庭のほうが多いでしょう。自分の年金額を確かめたいときは、日本年金機構の「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」のシミュレーションが便利です。老後の暮らしを考えるため、一度じっくりと確認してみてはいかがでしょうか。

文・fuelle編集部

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