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発達障害グレーゾーンの娘の入学が不安だったが、ひょんなことから娘の学校生活が垣間見えて…!?【たんこんちは ボロボロゆかい Vol.22】

  • 2022.5.28
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うちの娘は発達障害グレーゾーン。

言葉の発達から運動面まで平均で1年以上の遅れがあり、就学前の発達評価では“軽度知的障害”とも言われるほどでした。

■発達グレーゾーンの娘の入学は不安だらけ

保育園でも一緒に遊ぶのは、発達具合が同程度の下のクラスの子どもたち。

慣れない場面ではパニックを起こしやすく、運動会や発表会は毎年、一生懸命、練習を重ねた娘が取り乱して大泣きする姿を見るしかできないのがお決まりのことでした。

そんな娘は就学前健診でもパニックを起こして泣き出し、ほかのみんながひとりで健診を受ける中で、うちの娘だけは母親である私同伴。

「あの子、なんだろう?」「どうしたんだろう?」というクラスメイトになる子どもたちの視線は、母親である私でも痛いくらいでした。

そんなわけなので…。

娘の入学はとってもとっても心配なものでした。

中でも心配だったのが、“友だちつきあい”。

今まで年下の子たちとばかり遊んでいた娘が、同じ年のクラスメイトの中で、やっていけるのか…。

周りの子たちから、孤立したりしないだろうか…。

特に娘が入学したその年は、新型コロナウイルスで学校生活が大きく変化した年でした。

そんな中で娘が楽しく学校に通えているかどうかは、入学から1年たっても、私の心配の種になっていました。

■息子とともに、お姉ちゃんを迎えにいくことに!

そんなある日…。

その日は息子の幼稚園の都合で、息子の帰りと娘の下校時間が珍しく重なった日でした。

「一緒に帰る子がいるから来なくていいよ」なんて言われて、しばらくお迎えもしていないし…。

たまにはいいかと、私は息子を連れて、小学校の正門まで娘をお迎えにいくことにしました。

息子は大好きなお姉ちゃんに会えると、覚えたばかりの言葉でお姉ちゃんを呼び続けます。

そして、しばらく待っていると…。

きたーーーー!!

し、しかも…。

集団で…!?

娘は私たちの姿に気付くと、恥ずかしそうに笑って友だちの陰に隠れます。

え…。え…!?

一緒に帰る友だちって、ひとりくらいだと思っていたのに…!?

勇気を出して挨拶すると、そのお友だちたちは笑顔で私たちを迎えてくれました。

そして娘は、

「えー…じゃあ、帰るね」

そう言って、私たちのもとへ歩みを進めると…。

「えーー!! やだーー!!」

「一緒に帰る!!」

そんな娘に抱きついて引き留めるお友だち。

学校とわが家は目と鼻の先。

どうやら、娘たちはちょっと遠回りしておしゃべりしながら帰るのが定番らしく、お友だちは娘をそちらに誘っています。

えっ…。

え…。

ママ…もしかして邪魔だったーーー…!?

ショックでした。

でも、それは決して悲しいショックではありませんでした。

むしろ、うれしかった。

娘に、こんなお友だちができていたんだ…。

■不安だらけの入学でも、娘はステキなお友だちに出会えた

普通級のグレーゾーン児として先生が配慮してくださって、この子たちも、もしかしたら娘のフォローをしてくれている子たちなのかもしれない。

でも、それでも、帰り際にこうして引き留めてくれるんだ。

もっと一緒に話したいって、そばにいてくれるんだ…。

私は、胸にこみ上げるものを抑えることができませんでした。

泣くのは、我慢しました。

ギリギリでした。

そして、少しだけお友だちと会話を交わした後、この場は譲ることにして、息子とともに、一足先に帰路につくことにしました。

確かに、親がいると話しづらいこと、あるよな…!

なんて、ほほえましく思いながら…。

不安だらけの娘の入学でしたが、こうして娘のお友だち付き合いを目の当たりにすることができて、私の心配性も、少しだけ軽くなったような気がします。

まだまだ不安なことはたくさんありますし、学年が上がるにつれて逆に難しくなることもあるかもしれない。

でも、娘もたくさん頑張って、学校を楽しんでいるんだ。

そう実感することが、ものすごーくできた、出来事でした。

ちなみに息子は、小さくなっていくお姉ちゃんの背中に向かい、壊れたおもちゃのように、ずっと名前を呼び続けていましたとさ…。

(たんこ)

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