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東京で新生活をはじめた人に送る「東京」というタイトルの曲5選

  • 2022.5.25
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月から東京で新生活をスタートした人も、そろそろ周りの環境に慣れてきたころでしょうか。本記事では、「東京」がタイトルの曲を紹介しながら、さまざまな角度で東京を見ていきます。

春といえば、出会いと別れの季節。4月から東京で新生活をスタートした人も多いはず。今は生活にも慣れてきて、東京の様子がわかってきたのではないでしょうか。

はじめは希望に胸を膨らませていた人も、ホームシックになったり、東京の嫌な部分も見えてきたりするのではないでしょうか。そんなとき、音楽を聞いてセンチメンタルな気分になることもあるでしょう。

本記事では、新たに東京で新生活をスタートさせた人に聞いて欲しい「東京」というタイトルの曲を紹介します。

くるり「東京」

「東京」はくるりの代表曲のひとつです。

「東京の街に出て来ました」とスタートして、以下のように続きます。

『あい変わらずわけの解らない事言ってます恥ずかしい事ないように見えますか駅でたまに昔の君が懐かしくなります』(作詞作曲:岸田繁 1998年 さよならストレンジャーの「東京」からの引用)

東京の街(画像:photoAC)

地方出身者の恥じらいのようなものが感じられて、グッと来る人も多いのではないでしょうか。多くの人は東京で生活するにつれて、コンプレックスも薄れていきます。東京に馴染めているか不安な人も、ぜひ今の感情を大事にしてください。

そして歌詞の中に頻繁に登場する「君」というワード。

『君がいるかな 君と上手く話せるかなまぁいいかでもすごくつらくなるんだろうな君が素敵だった事 ちょっと思い出してみようかな』(作詞作曲:岸田繁 1998年 さよならストレンジャーの「東京」からの引用)

歌詞の中に登場する「君」はそばにはいない。そんな寂しさ、言葉にできない感情があるのでしょうか。

故郷にいる昔の恋人のことを思い出して感傷に浸るのも悪くありません。

ライムスター 「東京、東京」

ライムスターの「東京、東京」です。

多くの人は東京についてよく知らないころ、渋谷や銀座などわかりやすい繁華街に憧れを抱きます。ところが少し時間が経つと、東京にも「ローカル感」がある地域が多数存在することに気づきます。

東京にも”ローカル感”は存在する(画像:photoAC)

MCの宇多丸が

『オレは港区生まれ 文京区育ち 周りは至ってフツーの人たち』(作詞:宇多丸/Mummy-D 作曲:DJ JIN 2006年 HEAT ISLANDの「東京、東京」からの引用)

とラップしていますが、そんな「フツーの人たち」にこそ、東京らしさがあるのではないでしょうか。

「東京、東京」では、

『山の手二割下町八割』(作詞:宇多丸/Mummy-D 作曲:DJ JIN 2006年 HEAT ISLANDの「東京、東京」からの引用)

という歌詞が出てきます。ここではじめて「山の手」と「下町」の違いについて意識することになる人もいるはずです。

東京について深く知るには時間がかかりますが、ローカルについて学ぶことでより東京への愛着が深まるでしょう。

銀杏BOYZ「東京」

『僕と別れて君は仕事を辞めて 新幹線に乗って郡山へ帰った』(作詞作曲:峯田和伸 2005年 君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命の「東京」からの引用)

恋人は郡山へ帰ってしまい、取り残された自分。銀杏BOYZの「東京」は、かつての恋人との思い出を連想させるような歌詞が特徴です。

地方出身者は東京駅に何かしらの思い出があるのでは(画像:photoAC)

また以下のように、幹線道路や私鉄の名前がくるので、よりリアルな情景が浮かびます。

『ぽつりぽつりと環七沿いを

寄せては返す憂鬱の波が小田急線を揺らし続ける』(作詞作曲:峯田和伸 2005年 君と僕の第三次世界大戦的恋愛革命の「東京」からの引用)

東京に出てきたばかりの人であれば、東京での失恋を経験している人は少ないはず。

この先訪れるかもしれない東京での別れ。それもまた人生の貴重な1ページとなるはずです。

MONO NO AWARE「東京」

MONO NO AWAREは八丈島で生まれ育った2人を含む4ピースバンドです。

まず前提として、八丈島は東京都の一部です。そんな彼らにしか表現できない東京が詰まった一曲。東京のことを歌っているのだけれど、それは彼らにとっての東京。この曲をはじめて聞いたときは、筆者も不思議な感覚を覚えました。

『ふるさとは帰る場所ではないんだよ』(作詞作曲:玉置周啓 2018年 AHAの「東京」からの引用)

そんな歌詞を聞いて、想像力を掻き立てられた人も多いはず。八丈島という特殊な環境で生まれ育ったからこそ、誕生した一曲ではないでしょうか。

この曲への解釈はきっと人それぞれ。ぜひ自分なりの解釈を見つけてみてください。

サニーデイ・サービス「東京」

サニーデイ・サービスの「東京」は、素朴で穏やかさを感じられる一曲です。

『赤い唇が色あせる前にその熱い血潮の枯れぬまに』(作詞作曲:曽我部恵一 1996年 東京の「東京」からの引用)

歌い出しから、若者の活き活きとした生命力のようなものを感じられます。

歌詞の中では「きみ」と「ぼく」が登場します。

『きみは駆け出すんだね今日は春の中へ

ぼくも駆け出そうか街のなかへ』(作詞作曲:曽我部恵一 1996年 東京の「東京」からの引用)

東京の桜(画像:photoAC)

春という季節が一瞬で過ぎ去るように、長い人生からみると「青春」もほんの一瞬の出来事。そんな儚さを感じられる歌詞です。「街のなかへ」という表現も、田舎から東京という街へ飛び出していく若者を連想させます。

希望に満ちた若者の姿は、いつの時代も素晴らしいです。

「東京」と名のつく曲には名曲が多い

東京と名のつく曲には名曲が多いです。表現方法もさまざまで、それぞれに良さがあります。「東京」というワードが含まれる曲は、上京したての地方出身者に強く東京を意識させるでしょう。

もし今回紹介した曲を聞くことがあれば、ぜひ今の感情を大事にしてみてください。数年経てば、同じ曲を聞いてもまったく違う感情を抱くかもしれないからです。

東京には楽しいことも多いですが、辛いこともたくさんあるでしょう。ただ、心境の変化も楽しめるのが、東京という街です。

東京は目まぐるしく変化しています。そんな東京の街のように、変わることを恐れずにいきましょう。

岩本信彦(フリーランスライター)

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