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「吝虫」はなんと読む?読めたらスゴい難読漢字、正解は…?

  • 2022.6.23
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上が「文」で下が「口」、小学校低学年で習う漢字で構成されている「吝」。「けち」という意味ですが、必要な時でもお金を出してくれない、このようなタイプの人には困ってしまいますよね。

では、みなさんは「吝」を冠する「虫」である「吝虫」の読み方をご存知でしょうか?

「吝虫」の読み方!

冒頭の文章を手がかりに「けちむし」と読んでしまった方も多いはず。でも残念! それは不正解なんです。

「〜するのは吝か(やぶさか)でない」なんて言いますが、「やぶさかむし」なんて読み方もしませんよ。

もちろん「ぶんちゅう」や「こうちゅう」でもありません! 「○○むし」、空欄に当てはまる2文字を考えてみてくださいね。

それでは、最後にヒントをお伝えします! 人の皮膚や布の表面にできる線をなんと言うでしょうか。

もうわかりましたよね?

そう、正解は「しわむし」でした!

「吝虫」について

実は「吝」には「吝し(しわし)」や「吝い(しわい)」という読み方があります。こちら(これ)をご存知なら、すぐに「吝虫(しわむし)」という読み方に気づけたかもしれませんね。

さて、それではこの言葉はどのような意味を持っているのでしょうか?

〘名〙 (「虫」は、人を卑しめていう語) けちな人を卑しめたり、ののしったりしていう語。しわんぼう。吝太郎。吝虫太郎。

出典:『精選版 日本国語大辞典』小学館

 

けちな人に対して「けちん坊」なんて言ったりしますよね。実は「吝虫」も、それと同じ意味となっています。ちなみに「吝太郎」は「しわたろう」と読みますよ。

ちなみに「吝か」も「物惜しみするさま。けちなさま」を意味していますが、「吝かでない」と打ち消しの意味が加わることで、「…する努力を惜しまない。喜んで…する」となります。

「けちではない」という意味ではないので、正しく使えるようしっかり覚えておきましょう!

まとめ

いかがでしたか?

「吝虫」は「しわむし」と読みます。

今後も様々なジャンルの難読漢字をご紹介していく予定です。ぜひお楽しみに!

 

※参考文献:『精選版 日本国語大辞典』小学館