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「素見し」はなんと読む?読めたらスゴい難読漢字、正解は...?

  • 2022.6.30
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今回ご紹介する言葉は「素見し」。

「素」も「見」も小学校で習う漢字です。

しかし組み合わせて送り仮名をつけた「素見し」を読める方は、そう多くはないかもしれません。

さて、一体なんと読むのかわかりますか?

「素見し」の読み方!

では、早速「素見し」の読み方を発表します。

「そみし」と読んだ方は、不正解!もちろん「そけんし」でもありませんよ。

あまりいい意味で使う言葉ではありません。もし自分が誰かから「素見し」を受けたら、きっと嫌な気持ちになります。

「素見しに見に行った」や「素見しはお断り」などのように使うことが多いでしょう。

さあ、そろそろ読み方はわかりましたか?

正解は「ひやかし」でした!

「素見し」の豆知識

では、「素見し(ひやかし)」とはどういう意味なのでしょうか。

①冗談などを言って相手をからかうこと。
②買う気もないのに商品を見て回ること。また、その人。

出典:北原保雄編、明鏡国語辞典第二版、大修館書店(2017年4月1日版)p.1486

 

普段私たちがよく使う「冷やかし」と同じ意味ですね。

さて、この「素見し」は、一体どのようにしてできた言葉なのでしょうか。

江戸時代、江戸浅草の山谷の紙漉き職人が、紙料を水で冷やしている間、新吉原の遊里で格子先の遊女をからかったり、品定めをして回ったところから出た語という。

出典:山口佳紀 編、暮らしのことば語源辞典、講談社(1999年9月15日版)p.559

 

紙料を水で冷やしている間にからかったり品定めをしたりしていたので、「素見し」と言われるようになったそうです。

言葉にあるこういった時代背景を調べてみると、面白いものですね。

まとめ

いかがでしたか?

「素見し」は「ひやかし」と読みます。

「冷やかし」と書くことが多いですが、「素見し」もこの機会にぜひ覚えておいてくださいね!