食卓に欠かせないものの一つである「麦」。「小麦粉」や「強力粉」などからできるパンや麺類、粉物はもちろんのこと、「麦芽」を原料としたビールを仕事終わりの楽しみにしている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
さて、今回ご紹介する難読漢字は、上記の「麦」が含まれる「麦索」です。
「麦索」の読み方!
簡単に「むぎさく」「ばくさく」と読んだ方は、残念ながら不正解です。
ただし、全く答えに近づいていないわけでもありませんよ。「麦」は上記のように「むぎ」と読みます。つまり、この問題の鍵となるのは「索」です。
ただ、字面からこれ以上探ることはできないかもしれません。
お困りの方のために、ここでヒント!
「麦索」には「麦縄」という別表記があります。
…もうおわかりですね。
そう、正解は「むぎなわ」でした!
「麦索」について
「索」を「なわ」と読むことに驚いている方も多いのではないでしょうか。
ちなみに、この漢字には「太い縄。つな」(出典:『デジタル大辞泉』小学館)という意味があります。この機会に覚えておいてくださいね!
それでは、ここで「麦索」の意味を確認しておきましょう。辞書の記載は下記の通りとなっています。
むぎ‐なわ ‥なは【麦索・麦縄】〘名〙
① =さくべい(索餠)
② 饂飩(うどん)または冷麦(ひやむぎ)、素麺(そうめん)をいう。
出典:『精選版 日本国語大辞典』(小学館)
②はみなさんもよくご存知かと思います。この季節に大活躍する食品ですよね。
ただ、①の「索餅(さくべい)」はなんのことだか分からないという方も多いかもしれません。
「索餅」とは「小麦粉と米の粉とを練り、合わせて、なわの形にねじり、油で揚げた菓子」(出典:『精選版 日本国語大辞典』小学館)のことです。上記の「索」の意味を踏まえると、まさに「麦索」の文字通りのお菓子ではないでしょうか。
どんな味なのか、一度食べてみたいものですね!
まとめ
いかがでしたか?
「麦索」は「むぎなわ」と読みます。
これからもまだまだ暑い季節が続くこともあり、夏バテで食欲が出ない時もあるかもしれません。
そんな時の味方が「麦索」ではないでしょうか。冷房や扇風機だけでなく、食べることでも涼しくなりたいものですね!