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「八」は「はち」以外になんと読む?読めたらスゴい難読漢字、正解は…?

  • 2022.7.7
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季節は移ろい、もうすぐ本格的な夏がやってきますね。

夏休みの本番「八」月には、楽しいイベントがたくさんあるかと思います。

「なんで八を強調したんだろう?」とお思いの方もいらっしゃるかもしれませんね。

…そう! 今回ご紹介する難読漢字は「八」です。実は、この漢字にはあまり知られていない読み方が隠されています。

なんと読むのか、読み仮名は2文字でお考えください!

「八」の読み方!

もちろん「はち」や「よう」と読むことはみなさんもご存知の通りです。

また「ひいふうみいよういつむうななやあ…」といったように「やあ」とも読みますが、この他の読み方となると、意外と浮かんでこないのではないでしょうか。

実は、残る読み方のうちの2つは中国由来なんです。ご存知なかったとしても不思議ではありませんのでご安心ください!

それでは、気になる正解を発表させていただきます。

正解は「ぱま」「パー」「はつ」「やつ」でした!

「八」について

上記のうち「ぱま」と「パー」が中国由来のものとなっています。ご存知の方はかなり少なかったかもしれませんね。

また、読み仮名が2文字以外のものでは「や」「やっつ」が挙げられます。

さて、読み方がわかったところで意味の確認に移りましょう。

「パー」と「はつ」は漢字表記の通り「はち」を意味しています。

ただ、「ぱま」も「はち」のことではありますが、その用途が明確に示されているんです。辞書で確認してみましょう。

ぱま【八】〘名〙 (「八」の唐音から) 数の八をいう。江戸時代、拳(けん)で用いた。

出典:『精選版 日本国語大辞典』(小学館)

 

「ぱま」は「拳(けん)」の際の「八」の読み方となっています。この「拳」とは、江戸時代に中国から伝わった遊技のこと。「二人が対座して、互いに右手の指を屈伸してすばやく出し、数をよんで、二人の伸ばした指の合計を言い当てたものを勝とする」というものなんだそうですよ。

ちなみに、この「拳」は最初に長崎に伝えられましたが、その後土地によって呼び名が変化していきました。

そのうちの1つは、みなさんもよくご存知の「じゃんけん」です。これを聞いて、驚いた方もいらっしゃるかもしれませんね。

まとめ

いかがでしたか?

「八」は「はち」「よう」「やあ」の他に2文字で「ぱま」「パー」「はつ」「やつ」と読みます。

その他、「や」や「やっつ」とも読めます。

「じゃんけん」をはじめ、小さな頃に友人と様々な手遊びをした方は多いのではないでしょうか。

もしかすると、他の手遊びにも意外な歴史があるかもしれません。興味のある方は、ぜひ調べてみてくださいね!

 

※参考文献:『精選版 日本国語大辞典』小学館、『デジタル大辞泉』小学館