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ゲーム感覚でOK!? 子どもの“宿題”をスムーズに進めさせるコツ3つ

  • 2015.9.29
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【ママからのご相談】

最近、子どもがなかなか宿題に取りかかろうとしません。最後は泣きながらやっていることもあります。これからも学校は続くし、当然宿題もあるわけで……。どうしたらよいのでしょうか?

●A. まずは宿題をする環境を整えてみる。

ご相談ありがとうございます。ママライターの*SARASA*です。

子どもの時分、宿題が出なかった日はずいぶんうれしかったという思い出があります。ママはどうでしょうか? 「遊びたい!」という気持ちになるのも仕方がないのかもしれませんよ……。でも、学校から出された課題。将来を考えると、責任をもって無事に提出させたいものです。

今回は、宿題を順調に進めさせるポイントをご紹介します。

●子どもの宿題を順調に進めさせるポイント3つ

●(1)環境を整える

宿題・勉強のできる環境を整えましょう。教科書や参考書などの学習に必要なもの以外は机の上に置かないようにします。ゲームなどは手の届かない別の部屋、もしくはママの側に。テレビやパソコン類も電源をオフにして、終わった後の“ご褒美”として主導権を握っておきましょう。おもちゃは親が買い与えたものですから、なんの遠慮もいりません。毅然(きぜん)とした態度で望みましょう。

漫画・絵本・おもちゃなどが並んだ棚は、布で覆い気が散らないように工夫を。なるべく、「目の前は宿題と机」という環境(学校の机のようなイメージ)を作り上げましょう。

●(2)具体的な目標を“自分で”立てさせる

まずは何時から始めるのかを聞いてみましょう。例えば、「5時半からする 」というのであれば、その時間に声かけをすること。忙しくてできなければ、アラームや目覚まし時計が鳴るようにしておきます。

宿題がたくさんあるのなら、お子さん主導で“どこから手をつけるのか”という計画をたてましょう。音読が得意であれば音読から。算数プリントがすぐ終わりそうだ、とお子さんが計画を立てられるなら、意思を尊重しそこから始めるように促します。

調子が良さそうなら、「何分でできる?」「何時までに終わらせられると思う?」とぜひ聞いてみてください。「6時までにできる!」「5分でといてみる」と言えばしめたもの。ゲーム感覚で宿題をスタートさせてください。

●(3)いよいよ宿題開始! まずは“1つだけ”クリアさせてみよう

1つの科目、1枚だけ、1単元だけでもやりきったのなら、褒めてあげましょう。「たったそれだけで?」と思うかもしれませんが、この、「できた!」の積み重ねがお子さんにとっては大切な成功体験です。まず、嫌な宿題に取り組んだことだけでもステキなこと。できたことを一緒に喜んで、次の課題の勢いにしましょう。

声かけは、お子さん自身の自己評価を促すようなものが良いでしょう。「うまく読めた?」「この難しそうな問題どうやってといたの?」すると、うれしそうにまた悔しそうに話し出すでしょう。なかには弱気な、なげやりな発言もあるでしょう。でも、そんな中でも、お子さんはやりきった体験を自分で認めることができます。そして、自分で反省することで、次の目標や反省点などを見つけることができます。自分を信じ、次の自分に期待をかけることができるのです。

●ー(a)トラブル例:困ったらすぐあきらめる

開始10分でひっくり返って、「できなーーい!」となった場合も、「この1問だけといてみようか」「1文字だけ練習してみようか」など“1つだけ”進めるように促してみましょう。とにかく、取っ掛かりを導くようにします。

やり終えたら与える小さなご褒美(ゲーム○分やあめ玉1つなど)も効果的。定着するまではやり終えることを目標にしましょう。すべては1歩1歩。計算30問もまずは1問から。親も焦らないこと。

●ー(b)トラブル例:○時から開始だったのにする気配がない

○時から始めるといったのに、始める様子が見られない……。やっと取りかかったのに夕食、お風呂、もう寝る時間……。

そんなときは、スパッと寝かせてあげましょう。そして朝、早起きして宿題を仕上げさせてください。自分で何時に起きるのかを相談し決めさせ、自分で目覚ましをセットさせます。

もしかすると、できるかどうか心配でなかなか寝付けないかもしれません。「もっと早く始めればよかった」と思ってくれるかもしれません。中には、日中の疲れも取れ、朝するほうがスッキリはかどる子もいます。夜遅くだらだらさせるのは体にも心にもあまり良くないでしょう。「“あなたの宿題”は“あなた”がするしかないのよ」という愛のムチも時には大切です。

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これまで、「できた」と思う経験が少ないお子さんは、頑張ることよりも、「最初から取り組まないほうが、できないことを誰にも知られないですむ」「手をつけなければつらい思いをしないですむ」と思ってしまうのだそうです。もし、宿題をやらずに忘れてもケロっとしているのなら、少し心配です。

「できた」「成功した」「やりきった」という経験・体験は、勉強や宿題に限ったことではありません。虫を捕まえたり、植物を育てたり、工作、おりがみ、新しいお友達ができた、難しいゲームをクリアした……キラキラした目で見つめ、動き、話し出す。そんな様子が見られたら、ぜひ体験談を聞いてあげましょう。

「こんなこと……」と思わずまずは肯定を。「すごい!」という親の一言から生まれるものがきっとあります。それをたった今から始めてくださいね。自分の意志で動くとき、子どもは一番やる気が出てきます。そのやる気を育ててあげてください。そのやる気は、いつか自分の夢や希望をかなえるための原動力になることでしょう。

とはいえ、子どもの成長は時間がかかるもの。気長に、気長に働きかけていきましょうね。

【参考文献】

・『うちの子、なんでできないの?―親子を救う40のヒント』小笠原恵・著

・『子育てが変わる親の心得37』菅原裕子・著

●ライター/*SARASA*(ママライター)

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