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学生時代の“悪質いじめ”で物議の韓国女子バレー選手、ギリシャPAOK退団決定。新天地はどうなる?

  • 2022.5.22
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元女子バレー韓国代表のイ・ダヨン(25)が、ギリシャのPAOKテッサロニキを1年で退団することになった。

PAOKは5月20日(日本時間)、ホームページや公式SNSを通じてイ・ダヨンとの契約終了を発表。「今季チームに献身したイ・ダヨンに感謝する」と伝えた。

イ・ダヨンは元々、若くして韓国プロバレーのVリーグ女子部、ひいては韓国女子バレー界を代表する名セッターと呼ばれた選手だった。加えて、優れたルックスを備えていたことから、双子の姉イ・ジェヨン(25)とともに国内で絶大な人気を誇っていた。

ところが、Vリーグ女子部の興国生命ピンクスパイダーズに在籍していた昨年2月、イ・ジェヨンとともに、学生時代にいじめの加害者だった疑惑が浮上。

ネット上で行われた暴露ではいじめの内容も伝えられた。それも「一緒に宿舎を利用した際、“任せた仕事をしなかった”という理由でナイフで脅迫された」「“汚いから”、“臭いから”と、隣に来るなと言われた」「事あるごとにお金を取られ、腹をつねられたり、口を叩いたり、集められて拳で頭を殴られたりした」など、どれも悪質なものだった。

(写真提供=KOVO)興国生命時代のイ・ダヨン

2人は疑惑浮上後、自身のSNSを通じて直ちに謝罪文を発表。ただ、興国生命から無期限の出場停止処分を下され、韓国バレーボール協会からも代表資格をはく奪されると、新シーズン前にフリーとなり興国生命を退団。

韓国でのプレーが事実上閉ざされた2人は、国際バレーボール連盟(FIVB)から国際移籍同意書を発給してもらった後、昨年10月にギリシャのPAOKテッサロニキに加入した。

イ・ダヨンはVリーグと国際大会で培った豊富な経験を活かして不動の主力セッターとなり、PAOKのレギュラーリーグ3位(20勝6敗)に貢献。ポストシーズンでも持ち味の躍動的なパスでPAOKのアタックをけん引した。一方、イ・ジェヨンは膝の負傷により、昨年11月に韓国へと帰国した。

PAOK退団が決まったイ・ダヨンは、新天地にルーマニアのラピド・ブカレストを選ぶ可能性が高いとされている。

物議を醸したまま韓国を去り、欧州で悠々自適と選手生活を過ごすイ・ダヨンの去就に注目が集まっている。

◇イ・ダヨン プロフィール

1996年10月15日生まれ。韓国・全羅北道出身。身長180cm。韓国のプロバレーボール選手で、元韓国代表。双子の姉イ・ジェヨンもバレー選手。実父は陸上競技(ハンマー投げ)韓国元代表のイ・ジュヒョン、実母はソウルオリンピック代表セッターのキム・ギョンフィというサラブレッド家系。2014年のプロデビューから2021年1月まで韓国国内で活躍していたが、学生時代のいじめ発覚で物議を醸し、無期限出場停止と代表資格はく奪処分を受けた。その後、活躍の場を求め、2021年秋からギリシャのPAOKテッサロニキでプレーした。

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