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俳優・横浜流星さんインタビュー「もし願いをひとつあげるなら『満足しないこと』」【いま彼】

  • 2022.5.20
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レディたちが気になる「彼」の本音に迫る『#いま彼を知りたい』。俳優・横浜流星さんのインタビュー後半をお届け。

>>>まずは前半チェック!

役以外の自分、僕自身は地味なまま前に出なくてもいい

出典: 美人百花.com

ーー全力で役に取り組む横浜さんにとって、撮影中は「自分だけど自分じゃない時間」を生きる場。だからこそ素の自分に戻る=整える時間はなくてはならないもの。

「本当にリラックスできるのはひとりで家にいるとき。本を読んだり映画を観たりぼーっとしたり、その時間がなかったら自分が自分でなくなってしまいそうなので大事にしています。まとまった休みをもらえたら1回、東京を離れるのもいい。自然があるところに行って散歩して温泉入ってきれいな空気を吸って……のほほんと過ごしたいですね」

ーー25歳の男子、しかも超人気俳優とは思えない、地味で仙人のようなライフスタイル(笑)。「誰か」や「何か」に頼らずとも、内から自分を照らすことができる自家発電タイプなのかもしれない。

「そうだと思います。この世界も華やかな部分はあるけど、そういう華やかさは自分には向いてない。でもお芝居は好きだし、役者さんって意外と地味な人が多いんです。僕も、仕事をしても性格は全然変わらないって昔からの友達に言ってもらえるので、普通の感覚みたいなものはなくしたくない。キラキラした生活や自分とは違う人生は芝居で体験できますからね。役以外の自分、僕自身は地味なまま前に出なくてもいいんです」

ーーしかも、役以外、つまり素顔の横浜流星はストイックなイメージとは裏腹に意外とゆるい。というか、ちょっとダメキャラ気味(笑)。

「僕、家事はひどいぐらいできないんです。ドラマ『着飾る恋には理由があって』のときは料理をやらないといけなかったけど、終わったあとはまったくやってないし、洗濯物もすぐためる。掃除もヤバくなるまでほっときます。でも、そもそも物欲が薄くてモノも多くないので、なんとかなっちゃうんですよ(笑)」

「流星は目がいい」って何回か褒められました

出典: 美人百花.com

ーー今年1〜3月に放送され話題となったドラマ「DCU」で初共演した阿部寛さんは横浜さんについて「セリフも動きもとにかくキレがいい。これは彼の個性」と絶賛。さらに「常に集中して考えている」と語っていたが、キレの良さ、集中力の高さは空手で培った地力の効果も大きいだろう。ちなみに体幹と心の強度は比例するという説もあり、体幹を鍛えるほどメンタルも崩れにくくなるという。そう考えると横浜さんの手堅さ、どんな環境、立場でも本質のところでブレない盤石な安定感もうなずける。

「でも満足はしたくないと思っていて、もし願いをひとつ挙げるなら〝満足しないこと〞。満足しちゃったらそこで終わっちゃいますから『あいつの代わりはいないよね』って言われる唯一無二の存在になれるよう、常に上を目指していきたいです。そのためには自分の武器はなんだろうって考えなくてはいけないし、これまではクールな役が多かったけど、そればっかりだと作品をパッと見たときに似てきてしまう。なので、できるだけイメージの違う役を演じて可能性を広げていきたい。熱くて人間くさい、自分とは正反対の瀬能役も挑戦のひとつで、今後もいろんなジャンルの作品、いろんな監督とお仕事をして試行錯誤し続けたいです」

ーー現時点での横浜流星の武器は「わからない」とのこと。挙げたらキリがないほどいっぱいありますけど……。

「強いて言うなら、共演者の方と一緒に取材をしたとき『流星は目がいい』って言ってもらったことがありました。それ以外でも目を褒められたことは何回かあるので、自分では気にしてなかったけどひとつの武器なのかなと。あと、地味な顔だから髪型とかを少し変えるだけで印象が変わる気がする。そのせいで顔を覚えられないって言われることもあるけど、役者としては逆にそれも武器になるのかもしれないです」

ーー澄んでいるのに憂いがある。独特のその眼差しは横浜さんが自分と向き合う内なる目線と、すべてを上から捉える俯瞰目線のふたつの「目」を持っているせいかもしれない。じっと対峙してもそらさず不動に見えるが、奥に見えない広がりを感じさせるその「目」。確かにそれは、代え難い武器のひとつだ。

Profile

横浜流星(よこはまりゅうせい)

1996年9月16日生まれ。2011年デビュー。2019年「初めて恋をした日に読む話」が話題になり、2020年には第43回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞。2022年は主演作「嘘食い」、現在公開中の「流浪の月」、8月26日公開の主演作「アキラとあきら」の3本の映画に出演。

ジャケット¥79,200、パンツ¥49,500/ともにフォーサムワン(エドストローム オフィス)シャツ¥30,800/セブン バイ セブン (サカス ピーアール) 他/スタイリスト私物

掲載:美人百花2022年3月号「#いま彼を知りたい」

撮影/中村和孝 スタイリング/伊藤省吾(sitor) ヘアメイク/永瀬多壱 取材・文/若松正子 再構成/美人百花.com編集部

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