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「私はどうしたい?」乳がん発覚後、待ち受ける決断の連続に…

  • 2022.5.10
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40歳独身で乳がんの告知を受けた、島野たみこさんの体験を描いたマンガを紹介します。95%の確率で乳がんと告知され、今後の治療の進め方を先生に聞いた島野さん。「今後、私はどうしたいの?」と考えたときに思い浮かんだことは……。

乳がん発覚後の決断

受診した病院は検診しかしていないため、今後治療をするにあたり、先生がいくつかの病院を教えてくれたのですが「私は地元に戻りたいです」と言いました。

まだしっかり決意したわけではないですし、職場や家族と相談する必要があるけれど、仕事もリモートが続きそうだし、独身だし、実家で治療することも視野に入れて考えてみようと思ったのです。

とはいえ、地元は田舎なので、病院の選択肢の数や仕事のことを考えたら、今住んでいる町にいたほうが良いのですが。

地元に戻りたいと思ったのは、「私はどうしたいの?」と考えたときに、15年ほど前に同僚から聞いた同僚のお父さんの話が脳裏に浮かんだから。

同僚のお父さんは、がんでもうダメかもしれないとなったとき、最後に故郷の景色を見たいと言っていたそう。

同僚のお父さんのように、これが最後だと思っていたわけではありません。
ただ「自分がどうしたいか?」と前向きに考えたときに、地元の自然の中にいたいと思ったのです。

もしかしたら後悔する選択かもしれないし、何年かかけて自分が得てきたものを手放すかもしれない……。

でも、がん治療がどうなるか想像もつかないならば、「せめて自分が望む場所に身を置いて治療しながら生活したい」と思いました。

自分の中にそういった思いはハッキリとあるのですが、それは現実的に可能なのかどうか……。
グルグルと考えてもすぐに答えが出るはずもなく、その後細胞検査をすることに。

先生からは「1週間後に検査結果が出るから、それまでに紹介先の病院を決めておいてください」と言われました。

おこなった検査は針生検というもので、胸のしこりに針を刺して採取した細胞から、がんの有無やがんの性質を調べるもの。

私の場合は、悪性腫瘍であることが画像診断で確定しており、「顔つきが悪いがん」とも言われていたので、検査自体にドキドキ感はありませんでした。痛いことは痛いけれど、それどころじゃない……。

検査が終わったら痛み止めの薬と次回予約の確認用紙をもらい、粛々と会計をして終了。

でも、外に出た瞬間「それで……。とりあえず……何からやれば良いんだろ?」と立ち尽くしてしまいました。

重い病気あるあるかもしれませんが、病気になっただけでもつらいのに、その後やってくる怒涛の決断の連続はつらいですよね……。手続きとかもしんどい。

私はなかなか我が強いタイプなので「自分はこうしたい! という気持ちは結構早めにハッキリしていて。でも、40歳独身という現実を生きている身なので「じゃあどうするんだ?」って……。

「ベルトコンベアーに乗って寝ているうちに、すべてが終わっていたら良いのに」って何度も思いました。

次回は、治療のために地元に戻るかどうかを決断したときのお話をします。

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

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監修者:医師 黒田愛美先生

美容・アンチエイジング専門医。トライアスリート。Zetith Beauty Clinic副院長。1979年東京生まれ。2003年獨協医科大学医学部卒業後、東京女子医科大学内分泌乳腺外科に入局。2007年品川美容外科へ入職、2011年品川スキンクリニック新宿院の院長に就任。2013年同クリニック、表参道院院長に就任。その後、予防医学と分子栄養学を改めて学び、美容外科、美容皮膚科、アンチエイジング内科の非常勤医師として複数のクリニックの勤務を経て、現在に至る。著書に『アスリート医師が教える最強のアンチエイジング』(文藝春秋)。

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