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ウンブリアのソロメオ村で出会った、ブルネロ クチネリ流のおもてなし。(Shizue Hamano)

  • 2015.9.27
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この夏、イタリアのウンブリア州にソロメオ村というわざわざおとずれたくなる村があるのを知りました。カシミアブランドとして知られるブルネロ クチネリの本社があるこの村には、クチネリ氏の並々ならぬヒューマニズムスピリットが詰まっていました。VOGUE JAPAN11月号でもその魅力を掲載していますが、紹介しきれなかった”クチネリ流おもてなし”をお届け!

ようこそソロメオ村へ!

フィレンツェから”長めのドライブ”ぐらいの時間車を走らせると、オリーブの木の合間にひまわりが点々と咲くのウンブリア州ののどかな風景が広がり始めます。州都はサッカーチームの名で日本でも良く知られるペルージャ。そのウンブリアにある決して大きいとは言えないソロメオ村が注目されています。その理由はカシミアブランド、ブルネロ クチネリにあり。ウンブリア出身であるクチネリ氏は村おこしを目的に、本社と工場を構え立派な劇場やアートフォーラム、学校を建設。今後は大きな公園が完成する予定と、目を見張るスピードとクオリティで村が進化をとげているのです。

ここは、ウンブリア?アカデミックな図書館。

社長室には、歴史的な偉人たちの写真(右下)が飾られ、会話の中に、ソクラテスやヴォルテールなどの名言が頻繁に登場する博学のクチネリ氏。自宅には数えきれないほどの本が貯蔵されているとか。ソロメオ村の丘の上にも住民やゲストが自由に手に取れるライブラリー(左)が併設されていました。古代から現代までの貴重な文書が並ぶこのプチ図書館は「文学をオリジナルの言語で読んで欲しい」という思いからさまざまな言語の文学がずらり。日本語の本(右上)も発見!

上質なカシミアがうまれる理由。

ブルネロ クチネリの工場(右)を見学。上質なカシミアを生み出す繊細な手仕事は、こんなオープンで清潔感のある空間でこそ実現できるのだ、と納得した後は、工場本社と工場のある建物に併設されている350人ほどが着席してランチを食べられる食堂へ。昼休みには、毎日違うメニューのウンブリアの料理(左上)が振る舞われるという羨ましいホスピタリティです。地産地消を目指しているクチネリ氏のスピリットは食堂にも。食材はもちろん、オリーブオイル(左下)などもウンブリアのものが使われていました。

フェデリカ奥さまのおもてなし。

ソロメオ村の最後は、ブルネロ・クチネリ氏の奥さまであるフェデリカ流のディナーでおもてなし。中庭に案内されると、そこにはピザ釜で色とりどりのピザが焼かれ、チーズやフリットなど、昼とはまた違ったウンブリア料理が並んでいました。実は、フェデリカさんはソロメオ村の出身。その昔、通学中に見かけた彼女にクチネリ氏が一目惚れしたとか。ふたりは現在、ブルネロ&フェデリカ・クチネリ財団を立ち上げ、この村の更なる発展に力を入れていくそう。今後もソロメオ村の進化に注目!

参照元:VOGUE JAPAN

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